後悔しても遅い…戴冠式で影薄かったヘンリー王子と欠席したメーガン妃に、苦言続々

  • 文:山川真智子
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イギリスのチャールズ3世の戴冠式は、多くの国民の関心を集めてつつがなく終了し、王室の新しい章が始まった。王族たちが晴れやかな表情で手を振るバッキンガム宮殿のバルコニーにヘンリー王子は姿を見せず、王や皇太子とも会話をすることなしにアメリカに戻ったという。欠席したメーガン妃は、当日ハイキングに出かけたと報じられた。夫妻と王室の距離は開くばかりだ。

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兄とは対照的 役割なしだったヘンリー王子

英GBニュースは、ヘンリー王子の戴冠式での様子は、彼とメーガン妃の王室における終わりを完璧に象徴していたと述べる。いとこやその夫たちと式場に到着した王子はスペアパーツのようにも見え、公務を行わない王室メンバーと招待席の3列目に追いやられた。ときどき前に座ったアン王女の帽子の赤い羽根で視界が遮られたのは、コミカルでさえあったとし、存在感がほぼなかったという見方だ。戴冠されたチャールズ王に忠誠を誓い、頬にキスをするという感動的な場面で主役の座を射止めたウィリアム皇太子とは、対照的だったとした。

ニューヨーク・ポスト紙にオピニオン記事を書いたテレビ・パーソナリティのピアス・モーガン氏は、ヘンリー王子の戴冠式での貢献は何だったのかと問う。王子が「彼らの扱いにうんざりだ」と、式典中にユージェニー王女の夫にこぼしたという読唇術者の話にモーガン氏は言及。もし「うんざり」の相手が王室の家族なら、これまで家族全員に放火するような許しがたい行為をしてきた身で、今さら歓迎されると思ったのかと猛批判した。無慈悲で人種差別的収容所と評して、自分が執拗に批判してきた王政の王に父がなる戴冠式に、なぜ出席したのかさっぱり分からないと切り捨てた。

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歴史的大失態? 世紀のイベントを逃したメーガン妃

インデペンデント紙は、戴冠式は儀式だけでなく、家族の愛情に満ちた瞬間でもあったとし、バルコニーでカミラ女王の孫たちが演じた役割を見れば分かるはずだとした。もしアーチ―君とリリベットちゃんを連れてメーガン妃が出席していれば、子供たちは親族との交流ができ、夫も気まずい思いで出席することもなかったはずだと述べる。今世紀最大のイベントの一つであり、生きた歴史の一片であった戴冠式に欠席したことに、決して認めないかもしれないが、メーガン妃は今自責の念を感じているかもしれないとした。

エクスプレス紙に寄稿したジャーナリストのアンジェラ・エプスタイン氏も、メーガン妃が欠席を後悔しているかもしれないと述べる。夫の精神的サポートができなかったためだけではなく、数年後『スーツ』以上に語り継がれることになる世紀の大イベントに、末席であっても参加の機会を逃したと気づいたからだとした。

戴冠式を間近に、ウィリアム皇太子やキャサリン妃が善意の笑顔に包まれて地下鉄やパブで国民と交流する姿や、国王と皇太子がサプライズで登場し王室ファンを喜ばせる様子を見て、自らの失態を悔やんだかもしれないとエプスタイン氏は指摘。この輝かしいイベントの経験を、将来子供たちに話すこともできないと述べている。

もっとも戴冠式を欠席したメーガン妃は、ハイキングに出かけていたという。豪スカイニュースの番組で、ラジオ司会者のオリバー・ピーターソン氏は、「意図的」に戴冠式のニュースにぶつけるため、写真を撮らせようと出かけたのではないかと予想。必ずなにかやってくれると思っていたが、やはりそうだったと苦笑いしていた。

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かつての人気はどこへ…民心から消えゆく2人

GBニュースによれば、ロイヤルファミリーを一目見ようと辛抱強く待っていた観衆の多くは、ヘンリー王子の出席には無関心で、メーガン妃が来るべきだと思った人はほとんどいなかったという。エクスプレス紙によれば、最近の世論調査では、ヘンリー王子夫妻よりも、アンドリュー王子のほうがまだ好ましいという結果も出ている。

戴冠式で王室は新たな一歩を踏み出したが、王室と同じ道を歩まずしてその権利を主張するヘンリー王子夫妻の立ち位置は、ますます微妙になっている。

大役を務めたウィリアム皇太子

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ユージェニー王女の夫と話すヘンリー王子。後日、読唇術者にチェックされていた

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バルコニーにはカミラ王妃の孫たちも。アーチ―君とリリベットちゃんも来ていればここに呼ばれたかも…

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沿道の観衆に大人気のキャサリン妃

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握手で大忙しのウィリアム皇太子

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デイリー・メール紙の1面を飾ったメーガン妃のハイキング

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対照的な2人。メーガン妃の帽子とサングラスは有名ブランド品だったとのこと

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戴冠式でのアンドリュー王子。名誉と騎士道の象徴のローブを着て登場し、批判を浴びた

 

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