米国防総省は、4月の上院公聴会で、2022年に中東上空を飛ぶUFOの映像を、新たに機密解除して公開した。米軍のドローンが捉えた映像には、謎の球体が軍事活動地域の上空を移動している様子が映し出されている。
New York Postによると、昨年新設された全領域異常解決室(AARO)のショーン・カークパトリック局長は、公聴会で動画を再生しながら「高速移動する球体の正体がわからない」と説明した。この事件は、AAROが調査しているUAP(Unidentified Anomalous Phenomena:政府用語でUFOのこと)の目撃報告約650件のうちの1つであるという。
Pentagon releases video of UFO flying over active combat zone in Middle East https://t.co/HjcoK8CFPH pic.twitter.com/53VsHZSdov
— New York Post (@nypost) April 21, 2023
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正体不明だが「宇宙人の活動を示唆するものではない」
カークパトリック局長はこの飛行物体が不明な理由として、「本件のデータはこの映像しかなく、これだけではこの物体が何かを特定するのは不可能である」と説明した。また「AAROはこの物体が安全を脅かすものではないと考えている」とも付け加えた。現在調査中のほとんどのUPAは「気球、クラッター(画面上の電波の乱れ)、自然現象をはじめとする説明可能な原因や現象」だったとして解決されているらしい。
例えばCNNによると、今年初めに南アジアで撮影された別のUAPは、謎の物体が2機のMQ-9ドローンのそばを飛行。1機のドローンが、後ろに推進力の痕跡があるように見える動画を撮影。カークパトリック局長は当初、その物体は「本当に異常である」と考えたらしい。ところが、映像を1フレームずつ解析した結果、それが "影像 "であったと判明したという。
しかしCNNやNew York Postなどは、説明のつかない目撃情報があるにもかかわらず、カークパトリック局長は「現在のところ、目撃情報の中に宇宙人の活動を示唆するものはない」と強調した、と述べた。Fox Newsによると、水曜日の公聴会とプレゼンテーションは、過去50年間で2番目のUFOに関する公的な政府会合であったとのことだ。
SNS上には、「なぜUFOの写真はいつも不鮮明なの」「宇宙人の仕業ではなく、アメリカの特殊技術では?」「第二次世界大戦中にも似たようなものが目撃されていたらしいよ」「UFOの話は不安になるからもうやめて」「何が本当で何が嘘なのかわからない」など様々な憶測や意見が述べられている。
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【動画・画像】「正体がわからない…」米国防総省、中東の戦闘地域上空を飛行する“謎のUFO映像”を公開
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— New York Post (@nypost) April 21, 2023
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