京都・美山の平飼いたまごが主役! 平安神宮前に誕生したライフスタイルショップ「シュイロ」

  • 文:小長谷奈都子
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敷地面積100坪という広々とした店内。心地よいBGMが流れる中、ゆったりと食事や買物を楽しめる。店名は平安神宮などに使用される日本の伝統色「朱色」から。

京都のほぼ中央に位置する南丹市美山町。自然豊かなこの地で、ストレスフリーののびのびした環境のもと、良質な湧き水と自家配合の餌、京野菜を与えられて育った鶏から生まれる「うちゅうの夜明け」たまご。たまご本来の味わいや旨みを感じられるこの「うちゅうの夜明け」を主役としたライフスタイルショップ、シュイロが、平安神宮の参道である神宮道にオープンした。

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レストランエリアには廃材を使ったダイニングテーブルやオリジナルアートを配置。インテリアデザインを始めとする総合プロデュースを手がけるのは、ジョージクリエイティブカンパニーの天野譲滋。

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店内は天井が高く広々とした平屋造りでまるで倉庫のよう。古材を使ったダイニングテーブルが並ぶレストランエリアでは、「うちゅうの夜明け」やその母鶏を使ったメニューを中心にいただける。スペシャルメニューとして、ミシュラン一つ星「sio」のオーナーシェフ鳥羽周作監修による、たまごと出汁の旨みが絡み合う「京出汁カルボナーラ」、昔懐かしいナポリタンをアレンジした「オムナポリタン」、料理研究家の大原千鶴監修によるミヤマの湯葉を使用した「湯葉たま丼」、すき焼き風牛肉に半熟たまごの天ぷらを添えた「牛たま丼」などが登場。レストランでは、大きさや重さなどさまざまな理由で規格外となったたまごを積極的に使用するというサステナブルな取り組みにも注目したい。

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利尻昆布と鯖節の出汁をふんだんに使ったオムレツのサンドイッチに、サラダやデリがついた大満足のモーニングプレート。出汁オムレツサンドイッチプレート¥1,200

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朝食とランチでいただける「湯葉たま丼」は料理研究家、大原千鶴の監修。自身も家でよく食べている丼で、あんに溶きたまごを混ぜるため、ふわふわの仕上がり。¥1,500
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ふわふわスクランブルエッグと、その母鶏のソーセージ使った王道ナポリタンがベストマッチ。sioのシェフ鳥羽周作監修のオムナポリタン¥1,600

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 ショップコーナーには、生活雑貨をはじめ、インテリア雑貨、キッチンツール、食品など、京都初上陸ブランドから老舗ブランド、美山町にゆかりのある商品まで、幅広いアイテムが並ぶ。ローカルも観光客も外国人旅行者も楽しめるようなラインナップだ。入り口のすぐ左手、ポップアップコーナーでは期間限定のショップやマルシェなどを展開予定。現在は「KEITA MARUYAMA」のポップアップを開催中で、丸山敬太がセレクトした雑貨やアンティークがコーナーを飾っている。

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ショップでは料理道具やテーブルウェアを中心に展開。KIKOFは滋賀の丸滋製陶5代目の今井智一と東京でクリエイティブ活動を行うKIGIがタッグを組んだ信楽焼のブランド。

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店内に流れるBGMは、FPM田中知之が監修とセレクトを手がけたもの。田中自身が美山に赴いて録音した川の流れる音、木々のさざめき、鶏の鳴き声といった美山の自然を感じさせる音と、都会的な楽曲がミックスされて、独特の空間を演出。
京都市京セラ美術館や平安神宮、南禅寺といった観光スポットにも近いうえ、営業時間は8時〜21時というオールデイダイニングスタイルなのはうれしいかぎり。京都の新しい美食を楽しめるスポットして、すぐに多くの人で賑わいそうだ。

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2023年4月、平安神宮の参道にオープン。

シュイロ

京都府京都市東山区定法寺町368-1
TEL:075-585-4481
営業時間:8時〜21時(20時L.O.)
定休日:月
www.shuiro-eatandcraft.com