すべての人が芸術を享受できる、ロンドンのギルバート&ジョージギャラリー

  • 文:宮田華子
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LONDON ロンドン/イギリス

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『ROSY』(2019年)。初エキシビションは『楽園のような絵画』展(開館時間:10時~17時 休館日:月曜日~木曜日、入場無料) Gilbert & George ROSY 2019 89 x 124 7/16 in. (226 x 316 ㎝) © Gilbert & George. Courtesy The Gilbert & George Centre

現代アートユニットであるギルバート&ジョージは1967年から前衛的な作品を生み出している。去る4月1日、50年以上にわたりふたりが拠点としているロンドン・スピタルフィールズ地区にギャラリー「ギルバート&ジョージ・センター」を開館した。

センターはギルバート&ジョージの作品を恒久的に保存し、かつ彼らの理念「Art For All(芸術をすべての人に)」を実現する場所だ。ジョージ王朝時代の建物をふたりの自宅兼スタジオを復元する形で改築。3つの展示スペースを有するギルバート&ジョージ作品の専用展示施設であり、研究者への情報発信の場でもある。制作現場の雰囲気を感じつつ、ふたりの芸術に心酔できる。

4-© SIRS Architects-The Gilbert and George Centre - 1st Floor Exhibition Space.jpg
建築デザインはSIRSアーキテクツが担当。19世紀の外観に大型作品の展示に適した設計。 © SIRS Architects https://gilbertandgeorgecentre.org

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※この記事はPen 2023年6月号より再編集した記事です。