繊細かつ官能的な音像に息を呑む、オルタナティブR&B の進化盤

  • 文:山澤健治(エディター)
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【Penが選んだ、今月の音楽】
『レイヴン』

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ケレラ ビート・レコーズ BRC731 ¥2,420

衝撃のデビュー作からおよそ5年半、レフトフィールドR&Bの超新星がさらなる成長を遂げて帰還した。制作陣を刷新したこの2作目は、R&Bとクラブ・ミュージックを軽やかに横断する、オルタナティブR&Bの進化盤。深遠なアンビエントや躍動するディープ・ハウス系ダンス・ビート曲などの先鋭的なサウンドと、社会の中で虐げられている黒人女性としての視点を綴る歌詞、涼しげで麗しい歌声が三位一体で織りなす、繊細かつ官能的な音像に息を呑む。エレガンスとフューチャリズムが共生する、神々しいほどの秀作だ。

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※この記事はPen 2023年5月号より再編集した記事です。

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【画像】繊細かつ官能的な音像に息を呑む、オルタナティブR&B の進化盤

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