本屋大賞受賞の韓国人作家が、多彩な持ち味を発揮する作品集

  • 文:瀧 晴巳(フリーライター)
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【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】
『他人の家』

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ソン・ウォンピョン 著 吉原育子 訳 祥伝社 ¥1,870

『アーモンド』と『三十の反撃』で本屋大賞翻訳小説部門の第1位を2年連続で受賞、日本でも多くの読者を獲得した韓国の作家による短編集。家賃の高騰が原因で恋人と別れたジヨンは、違法なルームシェアで居場所を得るが、オーナーが突然訪ねてきて、自分の家ではないフリをする羽目に。表題作の他、『アーモンド』の番外編も収録。冷え切った夫婦が民泊アプリで招いたフィンランド人の旅行者、本屋に現れた不思議な客……。予期せぬ出会いがままならない現実をゆらす瞬間を、多彩なテイストで描き出す。

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※この記事はPen 2023年5月号より再編集した記事です。

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【画像】本屋大賞受賞の韓国人作家が、多彩な持ち味を発揮する作品集

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