【Penが選んだ、今月の音楽】
『エインシェント・フューチャー』
かつてはファラオ・サンダース作品などで野太くソウルフルなボーカルを披露し、近年はカマシ・ワシントン周辺で数々の歌を聴かせるLAジャズの顔役的シンガーの新作。黒色の高揚感あふれるスピリチュアル・ジャズにファンクやソウルを融合した「Truth」を皮切りに、圧倒的な熱量を放つ全8曲を展開する。プリンスとの共演歴もあるアンドリュー・グーシェイ(ベース)やジョン・ビーズリー(ピアノ)などの凄腕に加え、カマシも1曲でゲスト参加し、名人ヒュー・パジャムがミックスを担当する豪華な布陣にも目を奪われる。
※この記事はPen 2023年5月号より再編集した記事です。
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