パテック フィリップから24時間表示のカラトラバ・トラベルタイムが新登場!【ウォッチズ&ワンダーズ2023速報】

  • 文:笠木恵司
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現地時間の調整もプッシュボタンから新機構のリューズ操作に変更

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2つのタイムゾーンを24 時間で表示する、新開発のデュアルタイム機構を搭載したカラトラバ「5224R-001」。これまではメイン表示のローカルタイム時針をプッシュボタンで調整していたが、丸型ケースの美麗なラインを損ねないように1時間単位で前進・後退できる新しいリューズ機構に変更された。自動巻き、18KRGケース、ケース径42㎜、パワーリザーブ約48時間、シースルーバック、レザーストラップ、3気圧防水。¥7,711,000

パテック フィリップのトラベルタイムは、自分が所在する現地時間=ローカルタイム時針の背後に母国時間=ホームタイム時針がぴたりと重なるユニークなデュアルタイムとして高い人気を誇る。ケースサイドのボタンをワンプッシュするだけでメイン表示のローカルタイム時針が1時間単位で前進または後退。この時にホームタイム時針が初めて姿を表す仕組みだ。簡便な操作性と優れた視認性などから各種のコレクションで採用されてきたが、満を持したかのように画期的なトラベルタイム機構を搭載したカラトラバの新作が登場した。

センターの同軸で2つの時針を持つデュアルタイムに変わりはないが、ダイヤル表示を12時間から24時間へと大胆に変更。時間の表示密度は単純計算で2倍になるが、日付の異なる2つの地域の時差が一目瞭然で分かりやすくなり、ローカルとホームタイムそれぞれの昼夜インジケーターが不要となってカットされたため、ダイヤルがクリアに整理された。正午を12時位置にしているので、昼夜を通常の時計感覚で認識できる。グローバル化した現代社会では12時間表示よりも24時間のほうが現実的であり、午前と午後の誤認も避けられるため、とりわけ国際派ビジネスパーソンにとって便利に活用できる時計ではないだろうか。

それだけでなく、ケースサイド左側にあった現地時間調整用のプッシュボタンがなくなり、リューズを中間位置に引き出して1時間単位で前進・後退できる特許取得の新システムに変更された。突起によって丸型ケースの美観を損ねることがないため、24時間のダイヤル表示も含めて、より現代的で合理的、高機能かつエレガントなスタイルに進化したといえるかもしれない。プラチナ偏芯マイクロローターを備えた新開発の超薄型自動巻きムーブメントを搭載しており、厚さ9.85㎜のスリムなケースも魅力だ。 

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モダンでグラフィカルなダイヤルデザインを導入したカラトラバの新作「6007G-010」。自動巻き、18KWGケース、ケース径40㎜、パワーリザーブ約45時間、シースルーバック、レザーストラップ、3気圧防水。¥5,093,000

また、18Kホワイトゴールドのカラトラバにモダンでグラフィカルなダイヤルデザインを特徴とする「6007G」モデルが追加された。エボニーブラックのダイヤルは同心円で構成されており、その中央部にカーボン・エンボス・パターンを配して現代的な個性をアピール。秒針と分目盛り、それにブラックカーフスキンのステッチにイエロー(001)、レッド(010)、ブルー(011)の3色の差し色を加えた3タイプをラインナップ。いずれもスポーティで軽快な印象を与える。

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超複雑モデルの新作も登場!

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パテック フィリップの現行モデルでは最高峰の超複雑モデルに初の2トーン素材を採用した「6300GR-001」。手巻き、18KWG&RGケース、ケース径47.7㎜、パワーリザーブ約72時間、アリゲーターストラップ、非防水。価格は要問い合わせ

表と裏側に2つのダイヤルがあり、合計20種類にも及ぶ複雑機構を搭載した超絶的なグランドコンプリケーションに、初の2トーンバージョン「6300GR-001」が追加された。18Kホワイトゴールドをベース素材として、簡単に反転できるリバーシブルケースの接続部やリューズ、各種プッシュボタンなどに18Kローズゴールドを組み合わせており、独特の個性的な雰囲気が漂う。

ちなみに、このグランドコンプリケーションには、設定時刻を知らせるチャイムによるアラームと、今日の日付を好きな時にチャイムで知らせるデイトリピーターと呼ばれる2つの世界初の機構を含めて、5種類のチャイム機構が搭載されている。

問い合わせ先/パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL:03-3255-8109

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