タンゴの革命児・生誕100周年記念、現代の社会問題を連想させる物語

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    【Penが選んだ、今月の音楽】
    歌劇『ブエノスアイレスのマリア』

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    タンゴケリード 柴田奈穂 アオラ・コーポレーション NHVN-005 ¥3,850

    アルゼンチンタンゴの革命児として、クラシック的な緻密さとジャズ的な即興を取り込んで世界中の音楽フェスを熱狂させたピアソラ。2021年の生誕100周年でついに彼の歌劇が日本初演されたのだが、これが驚天動地の面白さ。文学でいえばマジックリアリズム、ミュージカルでいえばウエストサイド物語とジーザスクライストスーパースターの間に位置する傑作だ。タンゴの擬人化であるマリアが精神的な死と復活を経験する物語は、お伽噺のようでいて現代の社会問題も連想させるため古臭くなく、味わい深い。

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    ※この記事はPen 2023年4月号より再編集した記事です。

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    【画像】タンゴの革命児・生誕100周年記念、現代の社会問題を連想させる物語

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