THREE(スリー)
バランシング コンデンスト クリーム
Check Points
☑小ジワ改善
☑なめらか
☑香り
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マスクを着用していても、ごまかしが効かないのが目元である。人と接していても視線が目のまわりに集中してしまうぶん、スキンケアをする際にも重点的に行う必要がある場所だ。普段の化粧水、乳液に加えて、目元のお手入れも、もうひと手間かけて習慣化すると、全体的な印象がぐっとよくなるはずだろう。
年齢とともに気になるのは、目のまわりの小ジワやハリのなさ、目の下のたるみなど。加齢によるこうした変化は、時にはシブい大人の雰囲気につながる場合もある。とはいえ、それはロバート・デ・ニーロやベニチオ・デル・トロ、三國連太郎といった一流俳優の話。一般人の我々は日々のお手入れを欠かさず、つややかな肌を保つほうがよさそうだ。
アイケアについては美容業界もかなり力を入れていて、たくさんの製品が出ているジャンルだ。なかでもクリームは効果が期待でき、種類も多い。アイクリームを日頃から塗って気になる部分をお手入れしていけば、変化は思ったより早くやってくる。
今回お薦めしたいのは、スリーの「バランシング コンデンストクリーム」。目元のわずかなシワの溝にも濃密でなめらかなクリームが溶け込み、ツヤとハリが取り戻せると話題になった、昨年発売の製品だ。高麗人参の根(ジンセン)とショウガというふたつのスパイスをかけ合わせているのが特徴で、健康的な潤いとハリ感が蘇ってくる。
実際に使用してみると、冬場に乾燥しがちな目元の小ジワがしっとりと落ち着く感触があり、これを習慣化させれば目元も爽やかなコンディションに仕上がっていくはず。目元だけでなく、口元に使用しても効果的だ。
スリーのファンだった私にとっては、香りにこだわるブランドらしい仕上がりがうれしい。目元に塗ると漂う、精油の香りも楽しめる。海の向こうのロバート・デ・ニーロにも使ってみてほしいと感じた一品だ。
伊藤聡
海外文学&映画ライター。40歳を過ぎてから美容に目覚める。著書『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました』(平凡社)が発売中。
※この記事はPen 2023年4月号より再編集した記事です。