美しい草原の中に刻まれた「四角」と、ぽっかり浮かび上がる「丸」。そして斜めに走る切り込みも見える不思議な光景。
この写真を初めて見た人は「地中にある古代遺跡?」と思うかもしれないが……。実はこれ、地中に建てられたホテルなのだ。別の角度から撮影された俯瞰写真(↓)を見ると、その実態がよく分かる。

草原にできた窪みに合わせ、コンクリートを「はめ込む」形で建物が構築されている。緑あふれる周辺の自然とグレーのコンクリートの「近未来感」が、ダイナミックかつ美しく共存する。
このホテルはホテルグループ「サイレント・リビング」コレクションの1つ、「カーサ・ナ・テラ(大地の家)」だ。建築家マヌエル・アイレス・マテウスがグループを経営し、建築デザインも担当している。スイートルーム3つだけのこのホテルは、アレンテージョ地方の柔らかな丘陵地帯にある広大な大地の「下」に埋っている。
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