青い夜空を背景に、圧倒的な数の星々が美しく煌めく。シチズンが展開する「カンパノラ」コスモサインのブレスレットモデルに、初めてブルーダイヤルが登場した。

細部まで精密にレイアウトされた星座盤が時分針と同軸で反時計まわりに刻々と回転。リアルタイムの星座を表現する異色のモデルとして2001年に発表され、独自のデザインと機能で高い人気を集めてきたシリーズだが、これまでブレスレット仕様は漆黒の宇宙をイメージしたブラックダイヤルのみだった。新しくブルーダイヤルを採用することで、ロマンチックな星空を精悍で堅牢なSSのメタルブレスレットが支えるスタイルになったと解釈できる。

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星座や星雲を、高度な技術で見事に再現

ブルーの星座盤には、北緯35度の全天星座で見ることができる4.8等星以上の恒星1027個、アンドロメダ銀河やオリオン大星雲などの星雲・星団166個を、14版にも及ぶ精密な印刷で再現している。恒星は表面温度によって４色を使い分けているので、眼を近づければカラフルなドットを見つけられるはずだ。

ちなみに、日本の中央は東経135度、北緯35度といわれる。コスモサインはこの緯度から確認できる星々を網羅しており、その動きも正確にモニターしてくれるのである。時計の風防はドーム状の立体的なサファイアクリスタルであり、表と裏の両面にシリコン化合物を塗布することで光の反射を抑えてダイヤルを見やすくするクラリティ・コーティングが施されている。それだけでなく、さらに撥水膜を付加して約99％の光透過率と耐久性、防汚性を実現したという。品質と技術にこだわってきたシチズンらしい綿密な加工処理といえるだろう。 

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多忙な日常を忘れさせてくれる、腕に載せるプラネタリウム

「カンパノラ」は「時を愉しむ、日常を愉しむ、個性を愉しむ」をテーマとして2000年にデビュー。先端技術から匠の技も活かした独創的なモデルを発表してきた。機械式時計の超複雑機構をクオーツによって実現した「グランドコンプリケーション」など６つのコレクションを擁しているが、いずれも歪みのないドーム型風防の中に多層構造のダイヤルを配置した「宙空の美」をコンセプトとしている。「コスモサイン」も、まさに小宇宙。腕に載せる超小型のプラネタリウムと形容できそうだ。

明るいブルーのダイヤルは、日没直後または夜明け直前の幻想的なトワイライトタイムを思わせる。その天空で、久遠の時の彼方にある星々がさまざまに煌めく。忙しく慌ただしい日常のストレスを一瞬でも忘れさせてくれる時計ではないだろうか。

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