ビームスジャパンの鈴木修司です。今回の旅の舞台は島根県で、まず訪れたのはいわずと知れた“出雲大社”お膝元の出雲市です。
訪れた目的は私がディレクターを務める「BEAMS JAPAN IZUMO」の諸々の打合せでした。
昨年末に出雲大社にほど近い“出雲大社前駅”の中にオープンし、地元の方や参拝客を始めとする多くのお客様にお越し頂いております。日本各地の銘品はもちろんですが、とくに出雲地方、加えて島根県内の素晴らしい品々を紹介させて頂いています。
島根県と一括りにしがちですが、大きくは“出雲”と“石見”の二つの地方にわかれ、細かく言うならば後でも触れる津和野町を中心とした地域も見逃せず、複数の地域や文化圏を有する魅力的なエリアです。
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1.ビームスジャパンの「打出の小槌」
それぞれの地方に銘品と呼ぶべきものがありますが、当店で取り扱っている出雲地方のものを一つだけ紹介させてください。
出雲周辺の欅材を使い、地元で制作された「打出の小槌」です。打出の小槌というと昔話「一寸法師」のことを思い出すかもですが、出雲大社に祀られている大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)、一般的には“大黒様”として慕われる神様が手に持っているものです。
なんとも有難いものですが、よく見ると美しい欅の木目の“目”が小槌の中心に来るように丁寧に作られています。手にした時の“有難い感”というのか“多幸感”というのか、適切な表現が見当たりませんが、とても良い感触です。
もし出雲に来られる機会があれば、ぜひ店頭でその感触を試して頂きたいです。
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2.風情のある駅舎や建物の多い「出雲大社周辺の散策」
出雲大社周辺の散策もオススメです。そもそもお参りには時間をしっかりかけて頂きたいですし、参道には風情のある駅舎や建物も多く、お土産物屋や色んな商店もあり、出雲ならではのグルメも外せず、時間を忘れて楽しめるでしょう。
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3.初体験の美味しさ「温かい出雲そば」
一つご当地グルメを紹介させて頂くと、やはり“出雲そば”です。私が頂いたのは、温かいお蕎麦と名産品の“生姜”のかき揚げ丼のセット。
“蕎麦湯”の中に茹でたての蕎麦が入ったようなもので、好き嫌いが別れそうですが、初体験の美味しさで私は好きです。本来は冷やした蕎麦が有名ですが、こちらの温かい蕎麦もオススメです。
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4.見応えたっぷりの「宍道湖自然館ゴビウス」
出雲大社周辺の話で大半が過ぎてしまいましたが、近くで紹介したいスポットとして「ゴビウス」という場所があります(正式名称は「島根県立宍道湖自然館ゴビウス」)。
名前だけだとチンプンカンプンですが、宍道湖を中心とする淡水と汽水域に生息する様々な生物を観ることが出来る水族館です。周辺の淡水魚が中心ですが、かなりの見応えです。
こちらは宍道湖畔にあり、野鳥を観賞できる施設、冷凍庫・冷蔵庫メーカーの「ホシザキ」さんが運営する「ペンギンミュージアム」や、広大なビオトープも近隣にあって、この辺りだけでも半日は要してしまうかもしれません。
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5.『男はつらいよ』第13作目の舞台「津和野町」
次に向かったのは、小京都と呼ばれる津和野町です。ここは、私が大好きな映画『男はつらいよ』の第13作目の舞台でもあります。
だから行ったというわけではないですが、吉永小百合さんが演じる“歌子”が寅さんと再会する名シーンを想い出しながらの町歩きは格別なものでした。
幸運にも訪れた日は天気良く、“青い空”と津和野ならではの“茶色の瓦”のコントラストが非常に美しかったです。“寅さん好き”ならずとも、津和野は日本の中で訪れるべき町の一つだと思います。
ついでですが、出雲から津和野へ移動する際に乗車した山陰本線から眺めた石州瓦(茶色の瓦)越しの日本海もとても美しく、心を打たれた次第です。
連載記事
- 第1回 私の憧れ“寅さん”のように、全国の銘品を求めて旅しています
- 第2回 鹿児島は、"鹿児島というひとつの国"のように思います
- 第3回 "安芸の宮島"との縁から生まれた、BEAMS限定の特産品
- 第4回 桃や桃太郎ではない、“それ以外”の魅力を探しに岡山へ
- 第5回 函館から約1時間。北海道・八雲町の知られざる顔といえば
- 第6回 何度でも訪れたくなる、謙虚で味わい深い福島県
- 第7回 知られざる魅力を秘めた岐阜の旅 美濃市と郡上八幡で見つけた銘品3選
- 第8回 心の故郷、葛飾は柴又へ『男はつらいよ ビームス篇 寅年』が開催中
- 第9回 “端っこ”好きが足繁く通う、本州の最果て青森県の魅力4選
- 第10回 マンゴーだけじゃない!旅の達人が教える宮崎県の魅力5選
- 第11回 『男はつらいよ』のロケ地、根室からスタートする道東の旅オススメ5選
- 第12回 行くのは不便。でも、それがいい!石川県・能登の魅力6選
- 第13回 はじめてでも二度目でも。伊勢志摩に行くなら押さえておきたい場所・モノ・食6選
- 第14回 遠く離れているからこそ行く価値アリ。独自に発展した文化が色濃く残る秋田の魅力5選
- 第15回 初上陸の五島列島と平戸島の視察(という名の宝探し)。長崎の伝統文化を感じる場所・モノ・食6選
- 第16回 朝市、骨董、ご当地ラーメンが徒歩圏内で楽しめる、飛騨高山の魅力4選。
- 第17回 400年続くお祭り「十日市」、縁起物の「起き上がり小法師」… 多彩な魅力あふれる会津若松の魅力5選
BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター
1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。
1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。