三寒四温が続く今日この頃。冬物のコートをまだ手放せないところだが、スプリングコートの準備もしておきたい。春感満載のものを選ぶなら、やわらかな雰囲気の自然素材を用いたトレンチコートだ。
1. PAUL SMITH
経糸のポリエステルは1本でピンク、ベージュ、ブラック、オレンジのグラデーション染め、緯糸のコットンはベージュの単色染め。先染めで織り上げ、コットン糸はポリエステル糸より太い番手を用い、浮き出るようなストライプを表現した。
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2. AURALEE
エジプトの最上級コットンであるフィンクスコットンとシルクを用いたシャンブレーギャバジン素材。仕上げに、幾度も叩いてもみ洗いする特殊加工を施すことで、なめらかでクタッとした生地に。心地よい手触りとともに、美しい光沢感とドレープを堪能したい。
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3. POSTELEGANT
太番手のリネンの経糸に和紙を打ち込んだつくり。これらは日本の風土に合ったものとしてポステレガントでよく用いられている素材だ。生地には洗いをかけ、適度なシワ感を加えている。軽くてドライなタッチながら、密度も高いため防風性も十分だ。
※この記事はPen 2023年4月号より再編集した記事です。