空前の『仮面ライダー』人気を後押ししたのが、関連玩具やカードの数々。これは今日まで続く本格的なキャラクターマーチャンダイジングの幕開けであった。現在発売中のPen最新号『シン・仮面ライダー徹底研究』より、仮面ライダー熱を一気に加速させた懐かしのバンダイ玩具を紹介した記事を抜粋して掲載する。
Pen最新号『シン・仮面ライダー徹底研究』では、映画『シン・仮面ライダー』の公開に合わせ、初期のテレビシリーズや石ノ森章太郎の功績を振り返りながら、庵野秀明監督をはじめとするクリエイターたちのこだわりや、仮面ライダーやサイクロン号などのデザイン、出演者たちの想いを徹底取材!
『シン・仮面ライダー徹底研究』
2023年4月号 ¥950(税込)
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仮面ライダー玩具の中で、ポピー(現在はバンダイに吸収合併)が発売し、380万本の大ヒットとなったのが「変身ベルト」だ。当初、変身ベルトは他社が無可動の安価な物を発売していた。ところが、ポピーの商品企画担当者が息子にねだられ、そのベルトを光って回るように改造したところからすべてが始まる。近所から「どこで売っているの?」と問い合わせが殺到し、商品化につながったのだ。
「初代のベルトの開発が始まったのは番組開始の2カ月後で、発売は1972年2月。わずか8カ月で完成させました。当時の熱量の塊みたいな商品で、畏怖すべき存在だと思っています」
そう語るのは、バンダイブランドトイ企画部の仮面ライダー玩具開発担当者。
その後『仮面ライダー』関連グッズが次々に発売されたが、まさにその一連の動きが「マーチャンダイジング」の先駆けだった。
現在は番組の立ち上げから番組制作側とメーカー側が綿密な打ち合わせをし、番組開始と同時にリアルタイムで玩具が発売されていく。もちろん、いまでも変身ベルトは人気アイテムのひとつだ。
「初代は『光る、回る』がアイデンティティでしたが、最近では子どもたちの興味や憧れを貪欲に取り入れ、刷新を図っています」
玩具製作における情熱は、連綿と受け継がれている。
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光る 回る 電動変身ベルト
みんなが憧れた、なりきりグッズの原点
ポピーの代名詞、変身ベルトは1500円。当時としては高額だったが、380万本の大ヒット商品に。ベルトはビニール製で本体はブリキ。下部のスイッチを入れると、中心が光って回る。ジャーッという強烈な歯車音が響いた。
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仮面ライダー ソフビ
どの時代、どのソフビで遊んだ?
ソフビ人形はポピー(当時)の定番商品。写真は1978年にウルトラ怪獣のソフビがリニューアルされた時、同サイズの規格で発売されたシリーズだ。仮面ライダーソフビは、その時代ごとに、さまざまな商品が発売された。
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仮面ライダーサイクロン号
リアルなキャラクターミニカーポピニカシリーズ
72年から発売されたポピニカのサイクロン号は、発売時期によって各部のパーツや仮面ライダーの人形の細部に違いがある。それだけ定番化したロングセラー商品であったのだ。写真は79年版。当時の箱も味わい深い。
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レッツゴー仮面ライダー
希少な最初期の商品
ミニサイズのソフビ、緑・赤・黄の円盤を飛ばすトランシーバー型玩具、腕時計おもちゃのセット。最初期だけに、裏面解説には「ケムシグロン」「ヒトデライラ」「ガエロック」などの仮名称だった時期の怪人名が記載されている。
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仮面ライダーショッカー爆破セット
ごっこ遊びの必須アイテム
プラスチック製トランシーバーと火薬で音を鳴らすポリエチレン製爆弾がパッケージされたプレイセット。トランシーバー自体は作品の内容と直接関係はないが、仮面ライダーの「ペナント」が入っているセットであった。
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仮面ライダー ペナント
誰もが部屋に貼っていた
60年代から70年代頃、子どもたちの間で大流行していたペナント。不織布でできた三角旗で、ポスターのように部屋に張ったりして楽しんでいた。爆破セットの玩具にも同じものが同梱されているが、単品発売もあった。
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大人もハマる最新グッズ<バンダイ編>
可動フィギュアでリアルに再現
S. H. Figuarts仮面ライダー(シン・仮面ライダー)
フィギュアの技術を凝縮した手の平サイズのシリーズ。付属するコートの裾と襟にワイヤー入り。高さ約14㎝。3月18日発売予定。
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変身音・必殺技音・変身解除音を収録
X仮面ライダー変身ベルトタイフーン プラーナ強制排出補助機構付初期型(左)
DX仮面ライダー第2号変身ベルトタイフーン 開閉式安全装置付初期改良型(右)
左:モーター搭載で底面のボタンを押すと風車が回転し、LEDが発光して変身音が流れるなど、装着すればなりきり感が満載。3月18日発売予定。
右:仮面ライダー第2号の赤ベルト。仕様は左と同様。パーツの差し替えでシャッターが閉じた状態を再現できる。3月25日発売予定。
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ソフビフィギュアの定番
ムービーモンスターシリーズ 仮面ライダー第2号
ムービーモンスターシリーズに仮面ライダー第2号が登場。全高約17㎝で、緻密な造形により仕上げられた。コートの有無で2種発売。コートなしは3月18日、ありは4月1日発売予定。
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自らの手でライダーを組み立てよ!
Figure-rise Standard 仮面ライダー(シン・仮面ライダー)
塗装不要、道具はニッパーのみで、ボディ部分のレザーの質感など細部まで徹底したプラモデルが完成する。可動域も広範囲で、多彩なポージングが可能。3月発売予定。
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