コンコルドの最後の飛行から約20年、超音速旅客機が復活を遂げようとしている。
その航空機は、アメリカの航空会社ブーム・スーパーソニック社が開発中の「Overture(オーバーチュア)」だ。この航空機は世界最速の旅客機として、現在の旅客機の2倍以上となるマッハ1.7(時速2000km以上)の速度になる予定だ。
2023年1月、同社は米ノースカロライナ州にSuperfactory(スーパーファクトリー)の建設を開始したと発表した。この製造施設を本年中に完成させ、2024年から製造をスタートさせる計画だ。2026年までに最初のオーバーチュア試験飛行を実施し、2029年に一般公開することを目指している。また、2032年までにスーパーファクトリーで2,400人以上の労働者を雇用することを見込んでいる。
ロンドンからニューヨークまでのフライトは現在約7時間だが、この航空機が実現すると、約3時間半で移動できることになる。東京-サンフランシスコ間の場合は、約10時間から約6時間に短縮する。飛行機には65〜80人の乗客が搭乗でき、全席ビジネスクラスになる予定だ。
SNS上には「おめでとう!これからの展開が楽しみです」「素敵!求人に応募したい」という好意的なコメントの他に、ブーム・スーパーソニック社が直面している「エンジン製造の課題」に言及するコメントも散見される。
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Today we kicked off construction on our Overture Superfactory, where the supersonic future will be built in Greensboro, North Carolina. 1/4 https://t.co/f7jebjBrrW pic.twitter.com/juiXjzqVO9
— Boom Supersonic (@boomaero) January 26, 2023
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日本航空もオーバチュアに出資
2021年の米国大手航空会社ユナイテッド航空に続き、昨年8月には、同じく大手のアメリカン航空が20機の新しい超音速旅客機を発注している。その他にも、日本航空などが出資をして将来の優先発注権を獲得済みだ。アメリカン航空によると、ブーム・スーパーソニック社には、さまざまな航空会社から実質合計130機以上が発注されているそうだ。
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画期的なカーボンゼロ飛行
ブーム・スーパーソニック社の航空機オーバチュアの注目すべき点は、スピードだけではない。同社によると、この飛行機はすべて持続可能な燃料で動き、2025年までに温室効果ガスの排出がゼロとなる「ゼロカーボン」になるという。
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時速4000kmの構想も
英TimeOut誌は「超高速飛行機の未来に目を向けているのはブーム・スーパーソニック社だけではない」と述べる。スピードだけでいうと、スペインのデザイナーOscar Viñals氏が構想する飛行機は時速4000kmに達する可能性があるとされている。もし実現すれば、ロンドン-ニューヨーク間の飛行時間は1時間以下に短縮されるかもしれない。
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Today we kicked off construction on our Overture Superfactory, where the supersonic future will be built in Greensboro, North Carolina. 1/4 https://t.co/f7jebjBrrW pic.twitter.com/juiXjzqVO9
— Boom Supersonic (@boomaero) January 26, 2023
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日本航空もオーバチュアに出資
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画期的なカーボンゼロ飛行
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時速4000kmの構想も