サメといえば、海で遭遇しないよう気をつけたい大型の生き物だが、この乗り物の設計チーム、ロブ・イネス(Rob Innes)とダン・ピアッツァ(Dan Piazza)にとってはそうではない。彼らにとってサメ(Shark)とは、水中を飛ぶように進み、ジャンプして一瞬宙を舞い、弾みながら再び水面を走る「潜水艇」だ。
「ジェット・シャーク」という、いかにもふさわしい名前がつけられたこのサメ型潜水艇は、「シー・ブリーチャー」の改良版として登場した。シー・ブリーチャーは、サメ型やシャチ型、イルカ型という3モデルがある2人乗りの自家用ウォータークラフトだ。それを全面的に新しくしたジェット・シャークは、従来の3モデルより大型で、マリン仕様にしたコルベットV8エンジンを動力としている。イネスによればこのエンジンは、海で宙返りやスピン、滑走といったフリースタイルなライドを楽しむのに十分なパワーがあるという。
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浮力のある4人乗りウォータークラフト
この潜水艇は、その名の通り、「エンジン付きのハイテクなサメ」のようなデザインだ。乗員は、操縦を行うパイロットを含めて4名。乗員たちは、空調付きの広いコックピットで、クッション性のある本革調のシートに快適に収まりながら、ジェット・シャークによる、アドレナリンがほとばしる体験を楽しめる。
ガルウイング式のドアは、パイロット席の横にあるレバーで簡単に、開けたりロックしたりできる。ジェット・シャークで普通のボートのようにのんびりクルーズしたいなら、ドアを開けたままにしておいていい、とイネスは言う。反対に、水中でも水上でも大興奮のライドを満喫したいなら、ジェット・シャークをスピンさせる前にドアをロックするのは必須のようだ。
ジェット・シャークの船体はしっかりと水に浮き、完全には沈まない設計になっている。両サイドには小型のフィンがあり、船体がひっくり返ったときに、くるっと回転させて元の体勢に戻すのに役立つ。
潜水艇の船体上部にある、シュノーケルのような形をした尾翼には、中央にカメラが取り付けられているため、船体が水面下にあるときでも外の景色を楽しめる。パイロットは、水面下にいるときでも、水上で何が起きているかを確認でき、他の船舶や遊泳者にぶつかるなどの事故を防ぐことができる。
設計チームによると、試作機はまだ開発段階だが、購入を考えている人は、今年はウェブサイトにその旨を書き込めようになっているという。
設計チームは、試作機についてこう表現する。「シー・ブリーチャーが機敏なレースカーなら、ジェット・シャークは優雅なグランドツーリング・クルーザーだ」
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プロジェクト情報:
名称:ジェット・シャーク
設計チーム:ロブ・イネス、ダン・ピアッツァ
企業名:Innespace Productions
※この記事はdesignboomからの提供です。
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浮力のある4人乗りウォータークラフト
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プロジェクト情報:
名称:ジェット・シャーク
設計チーム:ロブ・イネス、ダン・ピアッツァ
企業名:Innespace Productions
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