“運転できるスニーカー”日産とニューバランスのコラボ、「キックス327」が東京・大阪を走行

  • 文:青葉やまと
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日産とニューバランスのコラボにより、世界に1台だけの特別モデル「日産キックス327エディション」が誕生した。

異業種のタッグで完成したのは、まるでスニーカーのような出で立ちのユニークな5ドア・ハッチバックだ。2月に東京と大阪の街を駆け抜けており、今後はショッピングモールに展示される。

車体はブルーグレーを基調とし、ニューバランス327シリーズの豊富なカラー展開の一部にも採用されているライトグレーを取り込んだ。サイド中央には、ニューバランス327の象徴であるビッグNロゴが踊る。

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入念なデザインでスニーカーらしさを追求

シューズらしい縫い目やソールなどの特徴がカラーリングとプリントで再現することで、クルマでありながらまるでスニーカーのような、軽やかで人目を惹くスタイリングを実現した。

エンジンフードにはシューレース(靴紐)がプリントされ、スニーカーの雰囲気をさらに高めている。履き口にあたる部分は、ルーフパーツとして再現する手の込みようだ。

車体はもちろん左右対称だが、シューズの外側に配されるNロゴが車体右側に刻まれていることから、あえて言うならば右足側と解釈できそうだ。

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キックスと327の意外な共通項

キックスは日産の人気のコンパクトSUVであり、搭載のe-POWERにより市街地もオフロードも自在に走行する。ニューバランスも同じく、路面を問わない快適な走りを可能にすることから、今回のコラボに至ったようだ。

車名のキックス(Kicks)は、英語の俗語で「スニーカー」という意味を持つ。こうした要因も、スニーカーとのコラボに説得力を持たせている。

日産は、「毎日をアクティブにする日産KICKS e-POWER 4WD」と「グリップ力と軽さで、気分も軽くするスニーカーNew Balance 327」が出会い、世界にひとつだけの特別な1台が生まれたと説明している。街中を縦横無尽に走り、アクティブな毎日を楽しむコンセプトだという。

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海外自動車メーカーからも届いた応援メッセージ

遊び心あふれる取り組みに、海外の同業他社からもエールが届いた。スウェーデンの中国系自動車ブランドであり、EVを積極展開するポールスターは、キックス327のような「驚きのコラボには大賛成」だとツイートし、異色のタッグに好感を示している。

英デザイン専門サイトのデジーンは、「運転できる巨大スニーカー」として今回のコラボを海外に紹介している。

米自動車情報サイトのオート・エボリューションも同様に、本特別モデルを「運転できるスニーカー」として取り上げ、ニューバランス327と「奇妙なほどよく似ている」と語った。

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ちょっとクールな通勤手段 アメリカで人気のキックス

 

同誌はまた、通常モデルの日産キックスがアメリカで人気だとも述べている。2万ドル(約270万円)前後で価格競争力もあるため、「ありふれたハッチバックよりもちょっとクールで勢いのある通勤手段を探している人々にとって、検討に値する選択肢」になっているとの評価だ。

キックス327は2月4日から六本木や銀座など東京の市街地を走行し、2月11日からは大阪の心斎橋などでその走りを披露した。岐阜県のイオンモール土岐での展示を経て、今後は2月22日から28日まで石川県のイオモール白山で展示される予定だ。

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