旅行には行きたいけれど「愛するペットをどうする?」は悩みの種。近所の人に頼んだり、ペットホテルを利用したりするのが一般的だが、ペットは家族の一員。「愛犬・愛猫と一緒に旅を楽しみたい……」と考える富裕層向けに、英国初・ペット用プライベートジェットがまもなく運航開始するとMirror紙が伝えている。
「ペット用プライベートジェット(Private jets for Pet)」と謳っているが、搭乗するのはペットだけではない。もちろん「飼い主様」も一緒だ。
動物とともに飛行機移動する場合、「小型犬・猫のみ機内持ち込み可能」「規定ケージから出してはいけない」または「機内持ち込みは一切禁止」等、エアラインによってルールは異なる。しかし今回運航を開始するプライベートジェット・サービス「K9 Jet」の場合、ペットと一緒に搭乗し、客室内でケージに入れる必要もない。ペットも大事な「お客様」として扱われ、空の旅をともに満喫できる。
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「K9 Jet」はプライベートジェット(チャーター便)を運航している「G6 Aviation」が手掛ける新事業。飼い主とペットは一機10席以下のガルフストリーム社の高級ジェット機に乗り込み、アメリカ東海岸、ロンドン、パリ、リスボンを結ぶ路線間を移動できる。
このサービス開始が発表されると、ペットを愛する富裕層の間で話題となった。2月中の始動を目指しているが、まだ本予約は始まっていない。しかし21st Century Chronicleによると、オンライン登録者数はすでに2000人を超えているという。
このサービスのユニークな点は、プライベートジェットを一機丸ごとチャーターする必要がないことだ。乗客はグループを作り、プライベートチャーターの費用を分担することが可能であり、チケットは1席ずつ販売される。気になるお値段は、飼い主&ペット1匹の組み合わせで7,100ポンド(約110万円)~とのこと。ジェット機チャーターよりは確かにお手頃だが、それでも高額では……ある。
富裕層にとってはこうしたサービスは「便利でありがたい」ものだが、サステナビリティの観点からこうしたプライベートジェット機の運航については批判もある。
飛行機は、一機当たりの乗客数が多ければ多いほど一人当たりの環境への影響が少なくなると言われている。つまりプライベートジェット機は環境負荷(対1人)が大型旅客機より高く、環境保護・CO2削減の面では現在の流れに逆行している。
「ペットとの旅行」と「環境」。どちらを優先させるべきか?は常識的に考えれば答えは明白だ。しかし世界の国々がエネルギー高騰、インフレ、不況、そして戦争に苦しむ中、こうしたラグジュアリーなサービスを「手軽に」利用したいリッチ層が多数いることも事実。
プライベートジェットに乗せられるワンちゃん猫ちゃんが「空の旅」をどう思っているのか不明だが、「本当は飛行機に乗りたくない……」と思っていないことを願うばかりだ。
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【動画・画像】「愛犬・愛猫と一緒に旅を楽しみたい…」英国初“ペット用プライベートジェット機”が誕生
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