現在発売中のPen最新号「湯道へ、ようこそ」では、生田斗真をはじめとした映画『湯道』出演者のインタビューを多数掲載している。その中から、「湯道」家元の内弟子、梶斎秋役・窪田正孝の記事を抜粋して公開する。
放送作家の小山薫堂が提唱する「湯道」をご存じだろうか？ 湯を尊び、湯を楽しみ、日本人が愛するお風呂について、その精神や様式を追求するという新たな“道”だ。この「湯道」が、生田斗真主演で映画になった。2月23日から全国で公開される。
1月27日（金）発売のPen最新号では、生田斗真をはじめとした出演者のインタビューや、作中で登場する聖地の数々を紹介しながら、本作の魅力に迫る。さらに、時代を超えて愛される名湯や、こだわりの詰まった湯道具も掲載。湯と「湯道」について大特集！ 「湯への感謝」と「小さな幸せ」に、ぜひ浸ってほしい。
Pen最新号「湯道へ、ようこそ」
2023年3月号 ￥900（税込）
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窪田正孝／梶 斎秋 役
お気に入りの湯 ▶ タイマーの宿（佐賀）※休業中
1988年、神奈川県生まれ。2006年俳優デビュー。22年は映画『劇場版ラジエーションハウス』『マイ・ブロークン・マリコ』『ある男』などが公開された。今年は『湯道』のほか『スイート・マイホーム』などを控えている。
湯道の家元、二之湯薫明の内弟子を慎ましく凛々しく演じきった窪田正孝さん。朝と夜に温冷浴を実践したり、日本酒や塩化マグネシウムを湯に入れるなど、日頃からお風呂の時間を大切にしている。30代になって、私生活を見直したことがきっかけだ。お気に入りの湯は「タイマーの宿（休業中）」。佐賀県のみかん農園があった傾斜地にある自然エネルギー体験型の宿だ。
「自然と共存をテーマに掲げた宿で、ガスも電気も通っておらず、夜はソーラーランプやランタンのみ。ほとんどを自然エネルギーでまかなっているサステイナブルな宿です。食事ももちろん自然食で、これが絶品。そして、お風呂はご夫婦が薪で焚いてくれるヒノキの露天風呂。お湯が、とろんとろんにやわらかくて、身体を芯から温めてくれました。心の底から開放してくれるあんなに気持ちいいお風呂は人生で初めてでした」
お風呂の横に薪をくべるかまどがあり、その全容を見ていると、現代に失われた大切なものについて考えさせられたという。
「気持ちいいお風呂に浸かると、心が洗われてオープンな気持ちになると思います。エンディングにはそれが表れている。この映画を観てほっこりしながら、日本文化を見直したり、再確認してもらえたらうれしいです」
