昨年11月25日午後5時32分、ロンドン警視庁は「事件」の通報を受けた。通報の内容は「ロンドン中心部ソーホー地区にある商業施設の中に、意識不明（のようにみえる）人物がいる」というものだった。
BBCオンライン版によると、警察官2名がただちに現場に向かった。施設のドアは施錠されていたが、2人はドアの蝶番を壊して中に強行突入した。
店内には椅子に腰かけた黄色いパーカー姿の人物がスープ皿に顔を沈め、テーブルに突っ伏した姿勢で意識不明だった。
警察官たちはこの“人物”に近づき救助を試みようとした。
そして気付いた。この“人物”は「人間」ではなく、発泡スチロールとガムテープで作られた「アート作品」だったのだ！
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Soho police force entry to help woman only to find artwork - BBC News https://t.co/6ylYekv18P
— Arthur Snell (@SnellArthur) December 14, 2022
「Kristina」（マーク・ジェンキンス作、2022年）。人間にしか見えない…。
「意識不明の人物がいる」と通報された場所は、バンクシーの元エージェントであるスティーブ・ラザリデス氏が経営するギャラリー「Laz Emporium」だ。
黄色いパーカーを着た彫刻作品は、アメリカ在住のアーティストであるマーク・ジェンキンス氏が制作した。ラザリデス氏の妹・クリスティーナさんをモデルに制作された「Kristina」は、ギャラリー内にインスタレーションとして展示されていた。
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この「事件」の顛末について、Artnet Newsが詳細に伝えている。
この日ギャラリーに勤務していたのは、スタッフのハンナ・ブレークモアさんだった。彼女はお茶を淹れるため、1階の店のドアを施錠した状態で2階にあがった。そして戻ってみるとドアが壊され、警察官が2名立っていた（！）。
警察官の突入に、当然ながらブレークモアさんも驚いた。彼女によると、誰かが「ここ（ギャラリー）にいる人物が2時間ほど動いていない」と通報し、（警察官2人は）ドラッグの過剰摂取で倒れているのだと思ったそうだ。
警察官たちは「人物」がアート作品だと気づいた後、「この作品はあまりにリアルすぎる」とブレークモアさんに説教めいたことを言ったという。
しかしブレークモアさんは「作品は挑発するのを目的としたもの」と語り、「その点においてこの作品は目的を達成しているのです」とコメントしている。
確かに柔らかな髪の質感や人間そのものの肉付き、前のめりの姿勢まで、人間の体をリアルに表現している。あまりの精巧さに、窓越しから作品を見ていた人が通報し、警察官も「人間」と思って突入した経緯に納得してしまう。
実はこの作品が「通報」されたのは今回が初めてではない。昨年10月、世界的なインテリア見本市「Decorex」で展示された時も、誰かが救急車を呼んだのだとか。
ちなみにこの作品は現在販売されていないものの、Art Newsは「値を付けるとすればその額1万8000ポンド（約290万円！）」と伝えている。
次ページ：リアルそのもの… 「Kristina (2022)」を動画で確認！
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リアルな「意識不明者」と横で普通に仕事をするギャラリースタッフのコントラストがシュール（笑）。
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【画像】「意識不明の人がいる！」と通報…警察が突入すると、”あまりにも精巧なアート作品”だった
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Soho police force entry to help woman only to find artwork - BBC News https://t.co/6ylYekv18P
— Arthur Snell (@SnellArthur) December 14, 2022
「Kristina」（マーク・ジェンキンス作、2022年）。人間にしか見えない…。
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リアルな「意識不明者」と横で普通に仕事をするギャラリースタッフのコントラストがシュール（笑）。
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目からコンタクトレンズ23枚を摘出...医師「職歴20年で初めて」
米カリフォルニア州ニューポートビーチで勤める眼科医が、自身のInstagramに驚きの画像を投稿した。患者から23枚のコンタクトレンズを摘出したという。
画像は血走った女性の目を大写しにしたもので、目の付近には大量の使い捨てコンタクトレンズが並んでいる。レンズ同士が癒着し合い、大きな塊となって女性の目から取り出された模様だ。レンズは事前の検査で使用した染色液の影響で、薄緑色に染まっている。
摘出を行ったカテリーナ・クルテヴァ医師は摘出後の様子を、次のように説明している。
「すべてのコンタクトレンズを慎重に分離し、その数は合計23に達しました。レンズの分離にあたり、非常に精密に作られた手術器具のピンセットを複数使う必要がありました。まぶたの下に1ヶ月間放置されていたことで、ほとんどくっついていたのです」
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2年ぶりに現れた患者
米インサイダーは、大量のコンタクトが発見された経緯を次のように報じている。
ある月曜日の終わり、クルテヴァ医師が勤めるクリニックに70代の女性が駆け込んできた。目に異物が入っている気がするのだという。クリニックでは高齢者に年1回の検診を勧めているが、この女性は予約をすっぽかして2年間も来院していなかった。
クルテヴァ医師は検査をしたが、初めは異常はみられなかった。ところが器具を使って両まぶたを開きっぱなしにしたところ、何枚かのコンタクトの端が見えた。目尻の奥側の、異物を溜め込みやすい場所だ。
数枚のコンタクトを摘出した医師だったが、まだ奥にあるのではないかと直感した。助手に動画を撮影してもらいながら奥を確認したところ、暗い紫色の巨大な塊が眼球に張り付いており、「それはほとんど第2の瞳孔のようだった」という。
その後も大きな塊の摘出が続き、合計23枚が取り出された。医師はインサイダーに対し、「20年近いキャリアのなかで、これほどのものは見たことがありません」と語っている。
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毎朝新しいコンタクトを入れ続け……
これほどの数のコンタクトがまぶたの下に溜まっていたとあっては、痛さもひときわ大きかったことだろう。
この患者はほぼ1ヶ月間、寝る前にコンタクトを外すことを忘れていたようだ。英スカイニュースは、「この女性は前日に取り出すのを忘れたまま、毎朝新しいものを入れ続けていた模様だ」と報じている。
1ヶ月にわたり続々と新しいコンタクトを入れ続けた結果、目のなかに23枚ものコンタクトを蓄積する結果になったという。幸いにも患者女性は目薬の点眼を受け、問題なく医院を後にした。
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コンタクトの注意喚起に一役
医師は注意喚起のために今回の画像を投稿したようだ。以前に動画版をリールとして投稿しており、「100万再生を突破し、コンタクトレンズの衛生的な使い方について広く注意喚起することができて嬉しい」と語っている。動画は現在、300万再生を突破した。（眼球とコンタクトのクローズアップが映っているので、閲覧の際は注意されたい。）
投稿した画像には、コンタクトの取り扱い上の注意点が添えられている。今回のケースに関した項目としては、使い捨てレンズは寝る前に必ず処分すること、そして、決してコンタクトをつけたまま眠らないことが重要だという。
ほか、初めての購入の際にはきちんと取り扱い方法のレクチャーを受けることや、レンズの装着や取り外しの前には必ず手を洗うことなどが必要だとしている。
そして万一、使用中に目が充血した場合は、眼科医を受診し感染症ではないか診断を受けるよう呼びかけている。
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【画像・動画】目からコンタクトレンズ23枚を摘出...医師「職歴20年で初めて」
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