「紙幣をキャンバスに変え付加価値を」 通貨安で注目されるアルゼンチンの“お札アート”

  • 文:山川真智子
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W杯優勝を成し遂げたメッシを10ペソ札に。

昨年のサッカー・ワールドカップで36年ぶりの優勝を果たし、大いに盛り上がったアルゼンチンだが、実は記録的な通貨安に見舞われている。昨年はインフレ率が100%近くに達し、国民生活は危機的状況だ。そんな中、価値の下落したお札に絵を描き、はるかに高い値段で売るアーティストの作品が脚光を浴びている。

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古いお札をアートに再生 緻密な絵が人気に

紙幣をキャンバスにして絵を描いているのは、アルゼンチンのセルジオ・ギレルモ・ディアスさんだ。アルゼンチンの芸術誌、ラ・パパによれば、2017年頃に別のアーティストが廃止間近の2ペソ札に絵を描いて話題になっていた。そこでディアスさんもその波に乗って、使われなくなったお札に絵を描いてみたという。アクリル絵の具を使って、著名人や映画のキャラクターなどを描いた驚くほど緻密な作品は、インターネットを介して拡散され、注目を浴びた。

お札に描くようになったもう一つの理由は、娘が生まれた後、工房だった部屋を寝室にしたことだという。持ち運びが楽で描くのに場所を選ばないお札が、当時の生活環境にフィットしたようだ。

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映画スターウォーズのヨーダを描いた作品

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日本の鉄腕アトムもお札アートに

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インフレ、通貨安が直撃 いまや高額紙幣も紙屑寸前 

政治誌ポリティコによれば、アルゼンチンは過去数十年間に様々な経済危機に直面しており、ここ数年は非常に厳しい状況となっている。昨年のインフレ率は100%近くに達し、国民の40%近くが、貧困ライン以下で生活をしているという。

ロイターによれば、アルゼンチンで最も高額な1000ペソ札の価値は公式には5.6ドル(約750円)だが、資本規制を回避できる裏ルートではわずか3ドル(約400円)だという。ディアスさんは、1000ペソ札に絵を描くのは、いまや理にかなったことになったとする。一度描いてしまえば、お札の価値よりもずっと高く売ることができると、ロイターのインタビューに答えている。

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作品は国民感情を反映 経済危機への風刺の意味も

ディアスさんの紙幣アートには、近年急速に進んだペソ安を風刺する絵も描かれている。自分の作品は、インフレが人々にどのように影響を与え、この危機をどのように生きているかを反映したものだとロイターに述べている。

インフレという悪いジョークを笑いたくなる、米ドル札を使ったジョーカー

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米ドル札のジョーズが200ペソ札の人間を狙っている

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アメリカのモハメッド・アリに打たれるアルゼンチンのボクサー、オスカー・ボナベナ

「現金はほとんど価値がなく壁紙を買うよりペソ紙幣で覆うほうが安い」とガーディアン紙はアルゼンチンの状況を伝えている。しかしディアスさんは、アートは世界を救う、そしてインフレから救ってくれると信じ、通貨を芸術品に変換することで、その価値を高めようとしているということだ。

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【画像】「紙幣をキャンバスに変え付加価値を」 通貨安で注目されるアルゼンチンの“お札アート”


W杯優勝を成し遂げたメッシを10ペソ札に。

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目からコンタクトレンズ23枚を摘出...医師「職歴20年で初めて」

文:青葉やまと

米カリフォルニア州ニューポートビーチで勤める眼科医が、自身のInstagramに驚きの画像を投稿した。患者から23枚のコンタクトレンズを摘出したという。

画像は血走った女性の目を大写しにしたもので、目の付近には大量の使い捨てコンタクトレンズが並んでいる。レンズ同士が癒着し合い、大きな塊となって女性の目から取り出された模様だ。レンズは事前の検査で使用した染色液の影響で、薄緑色に染まっている。

摘出を行ったカテリーナ・クルテヴァ医師は摘出後の様子を、次のように説明している。

「すべてのコンタクトレンズを慎重に分離し、その数は合計23に達しました。レンズの分離にあたり、非常に精密に作られた手術器具のピンセットを複数使う必要がありました。まぶたの下に1ヶ月間放置されていたことで、ほとんどくっついていたのです」

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2年ぶりに現れた患者

米インサイダーは、大量のコンタクトが発見された経緯を次のように報じている。

ある月曜日の終わり、クルテヴァ医師が勤めるクリニックに70代の女性が駆け込んできた。目に異物が入っている気がするのだという。クリニックでは高齢者に年1回の検診を勧めているが、この女性は予約をすっぽかして2年間も来院していなかった。

クルテヴァ医師は検査をしたが、初めは異常はみられなかった。ところが器具を使って両まぶたを開きっぱなしにしたところ、何枚かのコンタクトの端が見えた。目尻の奥側の、異物を溜め込みやすい場所だ。

数枚のコンタクトを摘出した医師だったが、まだ奥にあるのではないかと直感した。助手に動画を撮影してもらいながら奥を確認したところ、暗い紫色の巨大な塊が眼球に張り付いており、「それはほとんど第2の瞳孔のようだった」という。

その後も大きな塊の摘出が続き、合計23枚が取り出された。医師はインサイダーに対し、「20年近いキャリアのなかで、これほどのものは見たことがありません」と語っている。

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毎朝新しいコンタクトを入れ続け……

これほどの数のコンタクトがまぶたの下に溜まっていたとあっては、痛さもひときわ大きかったことだろう。

この患者はほぼ1ヶ月間、寝る前にコンタクトを外すことを忘れていたようだ。英スカイニュースは、「この女性は前日に取り出すのを忘れたまま、毎朝新しいものを入れ続けていた模様だ」と報じている。

1ヶ月にわたり続々と新しいコンタクトを入れ続けた結果、目のなかに23枚ものコンタクトを蓄積する結果になったという。幸いにも患者女性は目薬の点眼を受け、問題なく医院を後にした。

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コンタクトの注意喚起に一役

医師は注意喚起のために今回の画像を投稿したようだ。以前に動画版をリールとして投稿しており、「100万再生を突破し、コンタクトレンズの衛生的な使い方について広く注意喚起することができて嬉しい」と語っている。動画は現在、300万再生を突破した。(眼球とコンタクトのクローズアップが映っているので、閲覧の際は注意されたい。)

投稿した画像には、コンタクトの取り扱い上の注意点が添えられている。今回のケースに関した項目としては、使い捨てレンズは寝る前に必ず処分すること、そして、決してコンタクトをつけたまま眠らないことが重要だという。

ほか、初めての購入の際にはきちんと取り扱い方法のレクチャーを受けることや、レンズの装着や取り外しの前には必ず手を洗うことなどが必要だとしている。

そして万一、使用中に目が充血した場合は、眼科医を受診し感染症ではないか診断を受けるよう呼びかけている。

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【画像・動画】目からコンタクトレンズ23枚を摘出...医師「職歴20年で初めて」

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