現代アートシーンを総覧するシリーズ展からディオールの展示まで Penが選んだ今月の展覧会2選

  • 文:河内タカ(アートライター)
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私たちが生きる日本のいまを、アートシーンから考察する

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AKI INOMATA『彫刻のつくりかた』(2018年–)「公益財団法人 現代芸術振興財団 事務局(東京)2021年」の展示風景。Courtesy:公益財団法人 現代芸術振興財団(東京) photo: Kioku Keizo

森美術館が3年に一度開催している日本の現代アートシーンを総覧するシリーズ展で、今回はAKI INOMATAや石内都など、スタイルも作風も技法も異なる1940年代~90年代生まれの日本のアーティスト22組が選出。「往来オーライ!」には、異文化交流や人の往来が繰り返された日本において、コロナ禍で途絶えてしまった人の往来を取り戻したい、という思いが込められている。

『六本木クロッシング2022展:往来オーライ!』

開催期間:~23年3/26
会場:森美術館
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10時~22時(火曜は17時まで) ※1/3、3/21は22時まで ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:無休
料金:一般¥ 1,800(オンライン購入は¥ 1,600) ※事前予約可(日時指定券)、当日空きがある場合は事前予約なしで入館可
www.mori.art.museum

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貴重なアーカイブが明かす、メゾンの創造性と日本との絆

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ウイメンズ クリエイティブ ディレクターのマリア・グラツィア・キウリによる春夏2020 オートクチュール コレクションよりLOOK#220のドレス ©Yuriko Takagi

パリ装飾芸術美術館を皮切りに、ロンドン、ニューヨークなどを巡回してきた、ディオールの華麗な軌跡を追った展示。日本では、建築家、重松象平による空間デザインのもと、本邦初公開となるアーカイブ・コレクションをはじめ、クリスチャン・ディオール、そして彼の後を継いだイヴ・サンローランらが考案した作品などが展示される。コレクションに影響を与えてきた日本との関係にも注目したい。

『クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ』

開催期間:~23年5/28
会場:東京都現代美術館
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル) 
開館時間:10時~18時 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(1/2、9は開館)、12/28~1/1、10 
料金:一般¥ 2,000
https://bit.ly/3V8GZMI

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※この記事はPen 2023年2月号より再編集した記事です。