振り返れば2022年は、京都のコーヒー店にはじまり、京都のコーヒー店で終わった一年でした。
きっかけは2月に京都の老舗「小川珈琲」がオープンさせた新業態カフェを、東京から取材に行ったこと。
町家改装の店で、すっかり和モダンの世界にハマりまして。
コーヒー系の古民家カフェによく足を運ぶようになり。
しっかり調べて、京都に行くタイミングで探訪。

ここではそのなかでも、「行ってよかった、いい時間を過ごせた」と感じた5軒をお届けします。
写真もすべてわたしのスナップ。
1年前はコロナの余波で観光地にとても人が少なく、名所をひとりで独占するときも。
上写真の石畳階段の場所は、普段なら人でごったがえす清水寺近くの「二寧坂（にねいざか）」。
閑散とした、風情たっぷりな佇まいを目にできました。

この二寧坂を下ったすぐにあるカフェが…… ↓

スターバックスコーヒー京都二寧坂ヤサカ茶屋店

センス自慢のDJがマイナーな曲ばかり流すように、大人系カフェガイドではあまり紹介されない超有名どころ。
でもここ、ヤバいですよ！
店というエンタメ空間をつくる人の参考になりそうな要素満載の、めちゃ楽しいカフェ。

畳敷きが何部屋もあり、靴を脱いで上がる特別なスターバックス。
ただしメニューは通常店とまったく同じ。
（そんな姿勢もステキ）
町家をリノベーションした構造で、古い材木や石などは本物の風格があります。
でもインテリアや枯山水中庭が高級ってわけじゃないんです。
テイストもバラついており、誰かの家に来たような気分。
それがこのカフェのスゴ技。
整えない、というハイレベルなデザイン。
注文から着席まで、すべてがエンタメ空間です。
2階構造の広い店内のどこを歩いてもワクワクします。
京都でまず行くべき古民家カフェです！
（客が少なく入店できる幸運に恵まれたなら）

詳しいレポートはブログのアーカイブ、
【京都人がうらやましい！日本家屋が並ぶ旧市街の町家スターバックスに通えるなんて】
をご覧くださいませ。

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小川珈琲 堺町錦店

先ほどのスタバと真逆の方向性といえる、ストイックにつくり込んだモダンデザインの町家改装コーヒー店。
老舗「小川珈琲」のラグジュアリーなフラッグシップです。
クリエイティブ・ディレクター南貴之さんのディレクションと聞けば、ファッション界隈の人は「なるほど、そりゃよさそう」と思うのでは？
京都人が昔から好む深煎りコーヒーがテーマで、ネルドリップでの抽出が売り。
使う器具も豆も一筋縄ではいかないこだわり（そして苦労）の集合体を覗きにいきましょう。
食で賑わうアーケイド街「錦市場」のすぐ近くだから、歩き疲れの一休みにも。

詳細は以下より。
【小川珈琲の最先端に立つ新店が京都市内にオープン！「100年続ける」深い決意を現地で体感した】

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珈琲 二条小屋

最近のこのブログ（Pen Online コラムニスト）でお届けしたばかりの小規模コーヒー店。
人生のコーヒー体験のなかで、私的ベストに挙げたい個人店。
京都に行ったら必ず立ち寄りたい店に出会えました。
レトロなだけじゃなく、映画のように幻想的な空間。
内装、外装はオーナー自身によるもの。
軽くジャズが流れ古い喫茶室のようでもあり……幸福感に包まれるひととき。
味ももちろんバツグンで、テイクアウトできますから軽く寄るのもありです。

レポは以下より、
【こんな隠れ家コーヒー店があるとは！京都「二条小屋」で幻想のコーヒータイムを】

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ザ・ウニール コーヒーセンシズ

「京都伝統のコーヒーは深煎り、ではサードウェーブ以降の浅煎りは？」と思い町家改装カフェで探したのがここ。
スペシャルティ豆を生産者から仕入れて自家焙煎する、京都のウニール（Unir）系列のおしゃれカフェ。
インテリアを大阪のgrafが手掛けた和洋折衷の内装。
2階まで吹き抜ける中庭つきの広い店で、カジュアルなムード。
若い客が気軽に入ってくる感じです。
暑い真夏に行ったのですが、内装が涼しげでめちゃリラックス！
アイスコーヒー（正しくはエスプレッソの水割りのアメリカーノ）の味もばっちりでしたよ。

場所もいい！
清水寺への参道である一念坂（一年坂）→二寧坂（二年坂）→産寧坂（三年坂）の最初となる一念坂の狭い通り沿いにあります。

【京都の新しい和建築カフェ2軒、カジュアルに愉しむ夏の古都】

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ブルーボトルコーヒー京都六角カフェ

ラストを飾るのはブルーボトルコーヒー。
京都に観光客が戻り大行列も復活してしまった、有名どころの町家改装「ブルーボトルコーヒー 京都カフェ」（南禅寺の参道沿い）の影に隠れたコンパクトな店。
最寄りが京都駅から電車でわずか6分の烏丸御池駅。
京都市の中心の都会エリアです。
でもここ、小ささゆえのアットホームな雰囲気がたまらなく好きでした！
社会人になりたての女子、子連れのおしゃれママ、近所のおっさん（失礼）までたむろする空間。
壁の剥がし方も、あえて揃えない椅子も、円を描くように外側に配置された座席もお見事。
「長坂常 / スキーマ建築計画」の仕事、なんてインテリな話は横に置くとして、近所の喫茶店気分の居心地いいカフェです。

【ビジュアル最高の“東京にはない”京都カフェ3店を探訪】

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さあ！
お届けした5つのコーヒー店はいかがでしたか？
おそらく店を解体して東京に運び、まったく同じに組み立て直したとしても、ここで味わう心地よさは体感できないでしょう。
なぜならどの店にも、古都の空気が流れ込んでいるから。
鴨川を越えた東山方面に空が高く抜け、山が見える自然界とつながる土地。
店の外に出て散歩しても、古い家屋や生活文化を感じ続けられる。
コーヒー店が単独で存在するのでなく周辺のすべてを含むからこそ、京都のカフェは格別なんです。

All photos&text©KAZUSHI

KAZUSHI instagram
www.instagram.com/kazushikazu/?hl=ja

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【画像】京都・リノベーション古民家コーヒー店5選【22年 探訪版】

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スターバックスコーヒー京都二寧坂ヤサカ茶屋店

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小川珈琲 堺町錦店

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珈琲 二条小屋

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ザ・ウニール コーヒーセンシズ

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ブルーボトルコーヒー京都六角カフェ

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