演芸写真家が対談で引き出す、5人の落語家のプロとしての凄み

  • 文:辻山良雄(書店「Title」店主)
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【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】
『落語の凄さ』

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橘 蓮二 著 PHP研究所 ¥1,100

長年、演芸の写真を撮り続けてきた写真家が、春風亭昇太や立川志の輔、桂宮治など第一線で活躍する5人の落語家を迎えた対談集。著者は落語会の演出やプロデュースも手がけ、そうした「芸」に対する見識が、懐の深い対話をつくり出している。人気者たちの、テレビではうかがい知ることのできない素の顔を引き出したのは、対象をよく見て一瞬の表情を逃さない、カメラマンとしての眼がなせる技だろうか。芸との向き合い方、高座に上がる際の昂揚と孤独……。プロとはなにかという凄みが伝わってくる一冊だ。

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※この記事はPen 2023年1月号より再編集した記事です。

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【画像】演芸写真家が対談で引き出す、5人の落語家のプロとしての凄み

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