ティム・バートン監督のアクション映画『バットマン』(1989年)と『バットマン・リターンズ』(1992年)は、非常に印象深いクルマを映画界に送り出した。
このクルマ「バットモービル」は、アールデコ風のゴッサム・シティを反映して、曲線を多用したシルエットを持っており、外から見えない運転席、中央の大きなジェットエンジンが特徴的だ。コンセプト・デザインは、イラストレーターのジュリアン・キャルドウ(Julian Caldow)氏が担当。英国のパインウッド・スタジオで、ジョン・エバンズ(John Evans)氏が率いる特殊効果チームが作り上げた。
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コウモリの羽のような2つのフィン
長さは6メートル以上、ノーズ部分には、スポーツカー「デイトナ・プロトタイプ」のフェンダーが使用されている。湾曲した窓で密閉されるコックピットには3人まで搭乗できる。
流れるようなキャノピーの後部には、コウモリの羽のようなフィンが2つ設けられている。サイドは、ファイバーグラスを使ってうねるような形に仕上げられ、インテークと、スチームパンク風の金属質の装置が、いかにも速く走りそうな印象を与えている。
「バットフォンが鳴った。スーパーヒーローの服も着た。さあ、ゴッサム・シティでの悪との戦いに出発しよう。ありがとう、アルフレッド(注:バットマンの執事)」──委託販売会社のサイトには、ユーモアを交えてこう記されている。
閉じたコックピットの中には、ボタン、レバー、ライト、コントロールパネル、実際には機能しないアクセサリー類が無数に取りつけられている。通常の車の運転席の位置に同乗者が乗り、ドライバーはその後ろ、少し高い所に搭乗する。
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動力は、48ボルトのバッテリーと、後部に設置した電動モーターだが、バッテリーは撮影で使われて以来、充電されていない。後部には、実際に炎を出す火炎放射器がある。最高速度は時速約40km/hから48km/hで、「このバットモービルでは、ゴッサム・シティでおこなわれるレースのスピード記録は破れない」そうだ。
1989年のバットモービルは、「クラシック・オート・モール(Classic Auto Mall)」で売りに出されている。
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プロジェクト情報:
名称:1989 Batmobile W. B.
委託販売: Classic Auto Mall | @classicautomall
※この記事はdesignboomからの転載記事です。
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【写真】映画『バットマン』で使われた”あのクルマ”が売りに出される
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コウモリの羽のような2つのフィン
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プロジェクト情報:
名称:1989 Batmobile W. B.
委託販売: Classic Auto Mall | @classicautomall