Netflixで今月公開されたドキュメンタリーシリーズ『ハリー&メーガン』(Harry & Meghan)。その話題性たるや、あらゆる作品を圧倒的に凌駕し、公開第1週目は、ドキュメンタリー番組としてNetflix史上最多視聴と報じられている。
しかし内容については物議を醸している。王室のないアメリカでは、ハリー王子夫妻を擁護し応援する声もチラホラ聞こえてくるが、王室のある英国ではそうはいかない。英国の世論調査によれば、公開後のハリー王子夫妻の人気はさらに低下しているという。
なかには、ハリー王子夫妻の称号を剥奪するよう求める英国会議員やテレビ司会者もおり、SNS上でも一般市民によりさまざまな議論が交わされている。
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『ハリー&メーガン』にまつわる賛否のコメントでかなり辛辣なものとしては、「英国への反逆罪」を示唆した表現だ。
「反逆罪を犯していると言っても過言ではない」。このように述べ強く夫妻を非難したのは、英GBニュースのテレビ司会者、ナナ・アクア(Nana Akua)氏だ。彼女はドキュメンタリーを「恥ずべきもの」とし激怒している著名人の1人だ。GBニュースの生放送で夫妻を非難し、王子を含むすべての称号を夫妻から剥奪するべきではないかと国民に訴えた。また「メーガンがすべて人種の話にしてしまったことに腹が立つ。この女性が嫌われる唯一の理由はその振る舞いのせいだ」「この女性は妄想癖があり、自己中心的で、ハリーを引きずり込んでいる。率直に言って彼らはこの国の恥さらしだ」と付け加えた。
ナナ・アクア(Nana Akua)氏
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「これまでで最も恥ずべきプロパガンダ」
ドキュメンタリーの内容について「これまでで最も恥ずべきプロパガンダだ」と表現したのは、GBニュースのホスト、ダン・ウートン(Dan Wootton)氏。「このNetflixのシリーズは、彼(ハリー王子)と兄との終わりを意味する。ダイアナ妃も悲しみに打ちひしがれていることだろう」とツイートした。
In a gutless roundabout way, Prince Harry has just accused Prince William of bullying him out of the Royal Family.
— Dan Wootton (@danwootton) December 15, 2022
This Netflix series isn't just a delusional fantasy of victimhood, it's the end of his relationship with his own brother.
Princess Diana would be devastated.
英コラムニストのピアーズ・モーガン(Piers Morgan)氏も、「ハリー王子は公然と兄のウィリアム王子を叩きのめし、父のチャールズ国王にうそつきの烙印を押し、何もしなかったと祖母の故エリザベス女王を攻撃した」。これらの行為は、ハリー王子から王室の家族への「不快ではらわたが煮えくり返るほどの裏切り」と強く非難した。
Prince Harry publicly trashing his brother William, branding his father King Charles a liar, and attacking his grandmother the late Queen for doing nothing. This is such a grotesque and sickening betrayal of his family. #MeghanandHarryNetflix
— Piers Morgan (@piersmorgan) December 15, 2022
元首相のマーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)氏の補佐官で政治評論家のナイル・ガーディナー(Nile Gardiner)氏も、ハリー王子夫妻が「王室を攻撃しながら王室の称号を使って富を築いている」のが気に食わない。「これはメーガンとハリーによる大規模な偽情報であり、英国君主制に対する憎悪に満ちたキャンペーンだ。絶対に恥ずべきこと」と訴えた。
このように、英国ではハリー王子夫妻について、非難轟々の嵐だ。そもそも夫妻は2021年、親交の深いオプラ・ウィンフリーによるインタビューで、英国王室の問題を暴露したのが、最初に投下した爆弾だった。問題の1つとして、メーガン夫人が第一子の出産前に「(王室メンバーから)子どもの肌の色を懸念された」と告白し、英王室に人種差別主義者がいると匂わせた。しかし今回、アクア氏が「メーガンがすべて人種の話にしてしまったことに腹が立つ」と憤慨しているように、いみじくも彼女は自分のルーツである黒人女性をも敵に回してしまったようだ。
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【動画・画像】ハリー王子とメーガン夫人の浮き沈み人生
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Meghan Markle has lifted the lid on what happened in the aftermath of her and Prince Harry's explosive interview with Oprah Winfrey https://t.co/jbIQ2px6Wv
— Mirror Royal (@MirrorRoyal) October 19, 2022
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William and Kate 'felt relieved drama was gone' as Harry and Meghan left funeral https://t.co/OZmV8IbBUg pic.twitter.com/C2Hi4vFKEY
— Mirror Royal (@MirrorRoyal) September 21, 2022
兄弟夫婦による「4人ショット」も久々。
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今回のドキュメンタリーのトレーラー
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英王室の公務を引退する前に、ヘンリー王子がアフリカ移住を考えていたことが分かった。過去に英紙が王子夫妻のアフリカ行きの可能性を報じており、今回それが事実だったと確認された形だ。さらに王子は、アフリカに移住して息子を「裸足で走らせて」育てたいと知人に話しており、この発言が差別的だと批判されている。
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知人に語った移住計画 「メグジット」なしなら、実現していたかも
ヘンリー王子の計画を聞かされていたのは、イギリスの著名な動物行動学者、ジェーン・グドール氏だ。デイリー・メール紙によれば、王子が息子のアーチ―君を「アフリカで、アフリカの子供たちと一緒に裸足で走らせて」育てたいとグドール氏に語っていたという。
ヘンリー王子の良き理解者だったグドール氏
実は2019年にサンデー・タイムズ紙が、ヘンリー王子夫妻がアフリカに駐在できるような国際的地位を確保する計画が、王室の廷臣たちによって進行中だと報じていた。この計画がなぜうまく運ばなかったかは分からないが、結局夫妻は2020年1月に高位王族からの離脱の意向を表明。「メグジット」と揶揄されつつもイギリスからカナダ、そしてアメリカ・ロサンゼルスに居を移し、同年3月31日をもって公務から引退している。
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世間は厳しかった… アフリカ移住に対するコメント続々
ヘンリー王子はアフリカを深く愛し幾度も訪問しており、メーガン妃も最近自分は43%ナイジェリア人であることが分かったと発表するなど、アフリカとの繋がりにポジティブだ。しかしデイリー・メール紙は、2人がアフリカに移住していたなら、NetflixやSpotifyなどの米企業と交わした巨額の契約などはなかっただろうと、率直な意見を述べている。
アフリカ訪問時のヘンリー王子とメーガン妃
ソーシャルメディアには、王子に同情的なものから、メーガン妃に辛辣なものまで、さまざまな感想・意見が投稿された。
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Confirmed once again, Dame Jane has said #PrinceHarry wanted his family to live in #Africa, where he has spent some of the happiest times in his life. ‘He wanted to bring Archie up in #Africa. He didn't want California, his heart is in Africa. pic.twitter.com/CTD5389l3v
— The Caribbean Prince (@Freedom16356531) November 7, 2022
(訳:ヘンリー王子が、人生で最も楽しい時の一部を過ごしたアフリカに家族と住みたかったことが再確認された。アーチ―をアフリカで育てたかったんだ。カリフォルニアなんかに住みたくはなく、彼の心はアフリカにあったんだ)
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Harry maybe but Meghan? No way, she couldn't live without the paparazzi, cameras,..
— Jerseydeanne (@jerseydeanne) November 7, 2022
"His friend Dame Jane Goodall, has revealed that he wanted the couple to live in Africa, where he has spent some of the happiest times in his life."https://t.co/aV9Gj2xuFx
(訳:ハリーはそうでもメーガンはどうだったかな?あり得ない。彼女はパパラッチやカメラなしでは生きられないよ)
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I think this life would’ve worked for him & I think Meghan made him believe she wanted to live in a Africa in the early stages. All part of the big plan to fool the halfwit Prince.
— According2Taz (@according2_taz) November 7, 2022
🕷️ Spider to a fly https://t.co/oRHbN4rSrw via @MailOnline
(訳:アフリカでの生活は彼には良かったと思うし、メーガンは自分もアフリカで暮らしたいと早い段階から彼に信じ込ませていたと思う。すべては頭の悪い王子をだますための大計画の一部。クモがハエを捉えるように)
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@KaindeB
— Krys - Princess Meghan's Royal Secret Weapon (@byetwit) November 7, 2022
Prince Harry talking about why they couldn't move to Africa pic.twitter.com/t0iUhFBho4
このユーザーは「なぜアフリカに引っ越せないのかを語るヘンリー王子」という映像を投稿。インタビュアーにアフリカに住みたいかと聞かれ、王子は安全上の問題などで住むのは難しいという考えを示していた。
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アフリカに対する差別? 「裸足で走る」への違和感
移住計画そのものに加え、「裸足で走らせて」という言葉にも注目が集まった。
I'm not criticizing Prince Harry for allegedly wanting to move to Africa. That's cool! However, I am critical of the Daily Mail for this article and Jane Goodall for this "running barefoot" quote, which, imo, contributes to negative stereotypes about Africa and African people. https://t.co/2niTtL2PPG
— Cimone Watson 929 (@bachbunny) November 9, 2022
(訳:アフリカに移住したいのを批判するわけではないけど、デイリー・メールの記事と「裸足で走る」というグドール氏の引用には批判的。アフリカとアフリカ人に対するネガティブな固定観念を与えると思う)
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Facebookにも、「裸足で走る」発言がアフリカを遅れていることを示唆するものではないかと疑問を呈する声が上がった。コメントのなかには、以下のようなものが…。
・アメリカ、イギリスの子供も裸足で走るし、ドイツでもそう。
・どこでも裸足で走ればいい。裸足とアフリカを同じ文章に入れることで侮辱している。
・多文化コミュニティで育ったけど、誰も裸足で走ってなかった。イギリス人は映画の見過ぎ。(アフリカ在住者)
・ディスカバリー・チャンネルの見過ぎ。
・我々、裸足で走ってるの?初耳。(アフリカ在住者)
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【写真・動画】「息子を裸足で走らせたい」ヘンリー王子のアフリカ移住計画が、‟差別的”と物議を醸す
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知人に語った移住計画 「メグジット」なしなら、実現していたかも
ヘンリー王子の良き理解者だったグドール氏
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世間は厳しかった… アフリカ移住に対するコメント続々
アフリカ訪問時のヘンリー王子とメーガン妃
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Confirmed once again, Dame Jane has said #PrinceHarry wanted his family to live in #Africa, where he has spent some of the happiest times in his life. ‘He wanted to bring Archie up in #Africa. He didn't want California, his heart is in Africa. pic.twitter.com/CTD5389l3v
— The Caribbean Prince (@Freedom16356531) November 7, 2022
(訳:ヘンリー王子が、人生で最も楽しい時の一部を過ごしたアフリカに家族と住みたかったことが再確認された。アーチ―をアフリカで育てたかったんだ。カリフォルニアなんかに住みたくはなく、彼の心はアフリカにあったんだ)
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Harry maybe but Meghan? No way, she couldn't live without the paparazzi, cameras,..
— Jerseydeanne (@jerseydeanne) November 7, 2022
"His friend Dame Jane Goodall, has revealed that he wanted the couple to live in Africa, where he has spent some of the happiest times in his life."https://t.co/aV9Gj2xuFx
(訳:ハリーはそうでもメーガンはどうだったかな?あり得ない。彼女はパパラッチやカメラなしでは生きられないよ)
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I think this life would’ve worked for him & I think Meghan made him believe she wanted to live in a Africa in the early stages. All part of the big plan to fool the halfwit Prince.
— According2Taz (@according2_taz) November 7, 2022
🕷️ Spider to a fly https://t.co/oRHbN4rSrw via @MailOnline
(訳:アフリカでの生活は彼には良かったと思うし、メーガンは自分もアフリカで暮らしたいと早い段階から彼に信じ込ませていたと思う。すべては頭の悪い王子をだますための大計画の一部。クモがハエを捉えるように)
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@KaindeB
— Krys - Princess Meghan's Royal Secret Weapon (@byetwit) November 7, 2022
Prince Harry talking about why they couldn't move to Africa pic.twitter.com/t0iUhFBho4
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アフリカに対する差別? 「裸足で走る」への違和感
I'm not criticizing Prince Harry for allegedly wanting to move to Africa. That's cool! However, I am critical of the Daily Mail for this article and Jane Goodall for this "running barefoot" quote, which, imo, contributes to negative stereotypes about Africa and African people. https://t.co/2niTtL2PPG
— Cimone Watson 929 (@bachbunny) November 9, 2022
(訳:アフリカに移住したいのを批判するわけではないけど、デイリー・メールの記事と「裸足で走る」というグドール氏の引用には批判的。アフリカとアフリカ人に対するネガティブな固定観念を与えると思う)
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【画像】エリザベス女王の国葬に集まった、世界のロイヤル&ファーストレディの喪服姿
キャサリン妃のコートドレスの装い
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Royal family turns out in flawless fashion for the Queen’s funeral https://t.co/DHN7ofMxlq
— Guardian news (@guardiannews) September 19, 2022
左からメーガン妃、カミラ王妃、ジョージ王子、キャサリン皇太子妃。
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シンプルな丸首ドレスのレティシア王妃
Spain's Queen Letizia shares Royal Family's grief for Queen Elizabeth II in funeral appearancehttps://t.co/AFRhJxKko7
— GB News (@GBNEWS) September 19, 2022
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シャルレーヌ王妃はブローチがアクセント
#NEW Prince Albert and Princess Charlene of Monaco arriving at Westminster Abbey for Queen Elizabeth II’s State Funeral
— CoutureAndRoyals (@CoutureRoyals) September 19, 2022
Behind them Crown Prince Pavlos and Crown Princess Marie-Chantal of Greece pic.twitter.com/bcU3waD5oy
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フランスのマクロン大統領夫妻
President of France Emmanuel Macron and first lady Brigitte Macron make their way to Westminster Abbey for the state funeral of the Queen. pic.twitter.com/eFbownTN7r
— LBC (@LBC) September 19, 2022
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バイデン大統領夫妻は手をつないで参列
Joe Biden forced to wait for seat after apparent late arrival at Queen’s funeral https://t.co/bTznyFsr6X
— Guardian news (@guardiannews) September 19, 2022
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インスタの人気者、ブルネイのマティーン王子
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Catherine, the Princess of Wales, pays her respects with sentimental pearls at the Queen’s state funeral. https://t.co/msJYhF6EVt pic.twitter.com/vDcVV9Kbax
— British Vogue (@BritishVogue) September 19, 2022
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