こだわりを実現してくれる、男のために生まれたミシン

  • イラスト:信濃八太郎
  • 編集:一ノ瀬 伸
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〈家庭用ミシン〉
AXE YAMAZAKI TOKYO OTOKO MISHIN(アックスヤマザキ トーキョー オトコ ミシン)

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レザーやデニムなど厚手の生地もしっかり縫える「トーキョー オトコ ミシン」。クラシックなデザインが印象的。幅44.5×奥行き24×高さ30.5㎝、重さ11.6㎏(本体のみ)。¥44,000

2020年3月に、スタイリッシュなマットブラックで本棚にも収まるコンパクトな「子育てにちょうどいいミシン」を発売し、デザイン賞3冠を達成したアックスヤマザキから、世の中の〝男たち〞に向けて発売されたのが、「トーキョー オトコ ミシン」だ。

創業75年余のミシン専業メーカーである同社代表の山﨑一史は、記者発表時に岡山のデニム生地を使って自ら縫い上げたデニムパンツを穿いて登壇。「男の料理のように、これからは“男のミシン”が当たり前になる、そんな世界を目指して開発した」と語った。

メインシャフト直結の大きなはずみ車を有し、どこか懐かしさを感じさせるアンティークなデザインが特徴の「ハイスペッククラシックモデル」は、重量11.6㎏の鉄製フルモノコックボディに超硬度な針板を備え、硬い生地を縫っても沈まない。

職業用ミシンと同等の90Wハイパワーモーター搭載で12オンスのデニム12枚重ねにも対応する。レザーや帆布、キャンバス地など、男がロマンを感じるアイテムは厚物が多いため、それに応えるクリエイティブツールとして開発したという。縫い目の長さを自由に調節でき、返し縫いレバーを備えるなど、ミシンとしての使いやすさも徹底的に追求されている。工業用の太巻き糸が使える糸立て台も付属しており、その本物感に心躍ることだろう。

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レザーを使って名刺入れやコインケースなどのオリジナル製品が手づくりできる。ミシン初心者向けに材料とマニュアルがセットになった専用キットも販売している。

自分でつくったものがブランド品になるという世界観に浸れるように、タグが1枚付属しているのも心憎い。タグの追加注文やレザークラフト専用キットへの刻印もウェブからの申し込みで可能だ。

さあ、なにをつくろうか。まずは生地選びから楽しんで、こだわりの一点ものを自分自身で創造してみようじゃないか。

神原サリー

新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立。豊富な知識と取材をもとに独自視点で発信。東京・広尾の「家電アトリエ」をベースに、テレビ出演や執筆、コンサルティングなど広く活躍中。

問い合わせ先/アックスヤマザキ サービスセンター
TEL:0120-405-851

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※この記事はPen 2023年1月号より再編集した記事です。