「予約購入さえ埋まり、買えない日がある。
店頭分は午前中ですべて完売」
そんなエピソードが伝えられる、京都のBest10に必ず入る和菓子おはぎの名店「今西軒(いまにしけん)」。
これは気になる!
なぜなら、宿泊ホテルから徒歩10分の距離にあるから。
朝イチで立ち寄り、部屋に戻って食べられる!
そう勇んでみたものの、実はおはぎに興味がなかった人間です。
米の形がそのまま残る餅と、あんことの味と触感のバランスがどうにも意味わからず。
でも、それは過去に安直なおはぎしか食べたことがなかったわたしの認識の甘さの可能性もあり。
京都で明治から続く老舗で、味にシビアな人も満足させるとなれば、トライするチャンスを逃す手はありません。
最寄りは五条駅で、京都市のなかでも都会の住宅地。
人気順に、「1.きなこ、2.こしあん、3.つぶあん」
との情報もしっかり頭に叩き込み、12月の平日、開店の9時半に遅れること10時すぎにたどり着きました。
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結果。
買えた。
あっさり。
前にひとりだけの並びで。
ただし、人気1位のきなこが……↓
もう売り切れ!?
こしあんも、あと3つだけ。
わたしが全部買ってしまったら、後からやってきた2人の外国人は残ったつぶあんしか買えず ??
マジか……と頭をフル回転させて口から出た店員さんへの言葉が、
「きなこ、もうないんですかね?」
店員さんの答え、
「ありますよ」
マジか!!
どうやらひっきりなしに客が来て、ショーケースに補充する時間がなかったよう。
ということで無事に、きなこ&こしあんをセットで3つ購入。
1セットは自分用で、あと2セットは京都在住の仕事関係者への手土産に。
(手づくりで消費期限はその日中)
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行列が苦手な人は、時間差で行く手がありそうです。
今回はたまたま上手くいっただけかもしれませんが。
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ホテルに戻って部屋で実食です。
まーあれですね、きなこはホテルの部屋で食べるモンじゃないですね。
粉が、粉が飛び散る!
息遣いも慎重になりましたよ。
全体がかなりソフトで手で掴みにくく、フォークを押し付けてカットしながら口に運びました。
きなこは内側の中心部にこしあんが詰まってます。
おはぎ好きとはいえない者が両方食べた実感は、
「おいしかった!素材の上質さと調和で勝負する味」
クリームのようと称されるこしあんは、確かに舌に溶ける滑らかさ。
私的には「砂糖がもっと少なければ」と思う甘さでしたが、ここは好みでしょう。
品格のある場所で、上等なお茶とともに食べるのが似合う穏やかな味。
わたしはあんこ以上に餅米のおいしさが印象的でした。
噛み締めて最後に口に残る米の甘さが心地よくて。
ただ、騒がしいパーティ会場などでバクバク食べたら、フツーのおはぎと感じるかもしれません。
ヨーロッパの一流パティシエが手掛ける、何層にも味が変化する創造的なケーキを知る現代人からすると素朴な仕上がり。
和菓子のおはぎ同士で比べるなら今西軒が上ランクなのは確かでも、スイーツ全ジャンルとの異種格闘技戦なら勝利できるかはなんともいえず。
それでも、「これが京都基準のおはぎか」と知ることができたこの日の朝散歩。
さらに、「買えなかった……」とのネット書き込みも見られるなかでゲットできた高揚感。
食はやはり“体験”ですねえ。
朝の1時間、大いに楽しませていただきました。
All photos&text©KAZUSHI
KAZUSHI instagram
www.instagram.com/kazushikazu/?hl=ja
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【画像】午前中ですべて完売、入手困難な京都の老舗おはぎをタイミングよくゲット!
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ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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