「時速10キロ以下のノロノロクルージング…」6万人収容の超巨大“カメ型ヨット”が話題騒然

  • 文:美矢川ゆき
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@Lazzarini Design – HomePage

昨今、地球温暖化による水面上昇の問題が本格化している。さまざまな海上都市案が発表される中、驚きのアイデアがイタリアから登場した。海上を自由にクルージングするカメの形をしたヨット「パンゲオス」だ。大きさは全長550m、最大幅610m。実現すれば、海洋建築で最大規模の大きさになる。

設計を考えたのは、イタリアのデザイン会社ラッザリーニ・デザイン。あまりの大きさにデザイナー自身もヨットとは呼べず、テラヨットと表現している。テラという単位は1兆倍を表すため、超巨大なイメージだ。

このヨットは、ホテル、アパート、コンドミニアム、ショッピングセンター、公園などが整備されていて、最大6万人の乗客を収容できるそうだ。

造船所に停泊しているイメージ図 @Lazzarinidesign - Instagram

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ヒレを広げた特大のカメのような形をした巨大ヨット @Lazzarinidesign - Instagram

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カメ型ヨットの全貌 @Lazzarini Design - Youtube

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本物のカメのように海を漂う姿は、浮遊都市そのもの

通常のクルーズ船は15~20ノット(時速約27~37km)で運航しているが、カメ型の「パンゲオス」は5ノットなので、時速10kmにも満たない。Architecture Digest によると、ラッザリーニ・デザイン社は今のところ旅程などは計画しておらず、カメ型ヨット「パンゲオス」が、世界中の海をただ浮遊して流れ進むようなイメージをしているそうだ。船と飛行機の発着ポートを備えている為、港に着岸しなくてもアクセスは自由自在。いわば、海上を旅する浮遊都市である。

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パンゲオスの航海イメージ動画 @jet capsule – TikTok

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名前の由来はパンゲア大陸

カメ型ヨットに付けられた名前「パンゲオス」は、約2億5千年ほど前、古生代末期から中生代初期にかけて存在したとされる「パンゲア大陸」に由来する。大陸移動説によると、かつて地球上にある大陸は、パンゲア大陸1つだったと考えられている。

「パンゲア大陸とは」 @Harmoney Square - YouTube

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クリーンエネルギーを生みながら、排気ガスゼロ航海

動力は、カメ型ヨット「パンゲオス」のヒレ部分が、波の運動エネルギーを取り込めるようになっている。また、屋上にはソーラーパネルが設置され、必要に応じて電力を供給。それにより、9基の電気エンジンが稼動するらしい。各エンジンは1万6800馬力だ。これにより、排気ガスを出さないクリーンエネルギーでの永久航海を可能にするのだという。

カメのヒレ部分 @Lazzarinidesign - Instagram

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予算1兆円以上…実現には多くの課題

実現するには、現実的な課題が多く残る。ラッザリーニ・デザイン社の公式ホームページによると、まず港にパンゲオス専用の巨大造船所を建設する必要がある。また、パンゲオスのお腹が海底にぶつからない、十分な深さのある航路を整備する作業もある。なおかつ、パンゲオスの進水時に水で浮き上がるためのダムも作らなければならない。これら全てにかかる総費用は約80億ドル(1兆円以上)にのぼり、完成までに8年の歳月がかかるという。同社は造船所の建設に最適な場所として、サウジアラビアの海岸を提案している。

4枚目に、カメ型ヨットの全体設計図がある @Lazzarinidesign - Instagram

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クラウド・ファンディングで資金集めを開始

ラッザリーニ・デザイン社は実現を目指し、クラウドファンディングをスタートした。この船のバーチャル空間「Unreal Estate」を作成。仮想不動産には、アパート、家、ヴィラ、商業施設、キオスク、ヨットクラブなどがあり、NFTコレクションとして作品を購入することができるらしい。オーナーになると、バーチャル・プライベートルームとして利用可能とのこと。ヴァーチャル乗船は、2023年を予定しているそうだ。

SNS上には、類まれなる想像力を賞賛する声もあるが、「ありえない」「その1兆円で、本物のカメを助けてほしい」といった辛辣なコメントも多く見られる。

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【動画・画像】「時速10キロ以下のノロノロクルージング…」6万人収容の超巨大“カメ型ヨット”が話題騒然

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カメ型ヨットの全貌 @Lazzarini Design - Youtube

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造船所に停泊しているイメージ図 @Lazzarinidesign - Instagram

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ヒレを広げた特大のカメのような形をした巨大ヨット @Lazzarinidesign - Instagram

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カメ型ヨットの全貌 @Lazzarini Design - Youtube

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本物のカメのように海を漂う姿は、浮遊都市そのもの

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パンゲオスの航海イメージ動画 @jet capsule – TikTok

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名前の由来はパンゲア大陸

「パンゲア大陸とは」 @Harmoney Square - YouTube

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クリーンエネルギーを生みながら、排気ガスゼロ航海

カメのヒレ部分 @Lazzarinidesign - Instagram

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予算1兆円以上…実現には多くの課題

4枚目に、カメ型ヨットの全体設計図がある @Lazzarinidesign - Instagram

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