「ならでは」の価値がある、グーグル初のスマートウォッチ

  • イラスト:信濃八太郎
  • 編集:一ノ瀬 伸
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〈スマートウォッチ〉
Google Pixel Watch(グーグル ピクセル ウォッチ)

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スマートウォッチ「グーグル ピクセル ウォッチ」は、アンドロイドスマートフォン連携。バッテリー最大24時間、充電は約80分で100%。5ATM防水対応。¥39,800(Wi-Fiモデル)

いま注目のスマートウォッチが、「グーグル ピクセル ウォッチ」だ。アップルをはじめ多くのメーカーがひしめく中、沈黙を貫いてきたグーグルだが、ついにベールを脱ぎ、さすがといえるデザイン、機能、操作性で登場した。

41㎜径は機械式時計における標準サイズで、盛り上がるガラス形状は、クラシックウォッチの雰囲気がある。有機ELディスプレイならではの深い黒を背景に、文字の視認性はとてもいい。

操作もシンプル。左右にスワイプすると、各種のアプリ画面が表示され、選択も容易だ。機能は標準的で、先発と同様に基本はスマートフォンとの連携使いとなる。できることは電話の着信案内、スイカ対応、メールやSNSなどの通知、天気予報、スケジュール確認などがある。また2時位置のボタンを長押し、もしくは「オッケー、グーグル」と話しかければ、アシスタントが起動し、さまざまなヘルプをしてくれる。

さらに強みのひとつとして、グーグルグループに入った健康増進ソフトウエア大手、フィットビットのアプリがある。歩数計測や心拍数モニタリングに加え、着けたまま寝ると睡眠データを獲得。「レム睡眠」「浅い睡眠」「深い睡眠」などそれぞれの睡眠状態の時間がわかり、有料サービスで詳細な分析も可能だ。

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ウォッチフェイスは、アナログやデジタルなどさまざまな表示を選べる。バンドは、スポーティな「アクティブ バンド」が付属するが、別売りでリサイクル繊維や革製のものもある。

グーグルマップのナビゲーション機能は有用だ。スマホをナビにドライブする際は、視線をスマホに向ける必要があり、運転の支障となる。ところがピクセル ウォッチでは、黒地の画面に大きな白の矢印が鮮やかに表示され、目の隅に自然に入ってくる。連携するスマホが声でナビゲートしてくれるので、指示はより確実。まさにグーグルならではの価値あるスマートウォッチだ。

麻倉怜士

デジタルメディア評論家。デジタルシーン全般の動向を常に見据える。著書に『高音質保証! 麻倉式PCオーディオ』(アスキー新書)、『パナソニックの3D大戦略』(日経BP社)がある。

問い合わせ先/Google ストア
https://store.google.com/product/google_pixel_watch

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※この記事はPen 2023年1月号より再編集した記事です。