最高峰の近代洋風建築の中に誕生した、新アートスポット

  • 写真:河内 彩
Share:

静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)

01_221017_008+.jpg
昭和の建造物として初の重要文化財に指定され、古典主義様式の最高傑作とされる明治生命館。

東京・世田谷から丸の内の明治生命館1階に移転した静嘉堂文庫美術館。三菱第二代社長の岩﨑彌之助(やのすけ)によって創設され、息子の岩﨑小彌太(こやた)により拡充された父子二代のコレクションからなり、国宝7件、重要文化財84件という私立美術館のなかでも屈指の所蔵作品を誇る。開館記念展『響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―』は12月18日まで開催中だ。彌之助が丸の内に美術館をつくりたいと願ったその想いが、ついに約130年越しに実現。壮麗な洋風建築と国内有数のコレクションを堪能したい。

02_221017_030+.jpg
刀など国内美術品の海外流出が相次いだことを憂いた彌之助と、中国陶磁を系統的に収集した小彌太の貴重なコレクション。

03_221017_027+.jpg
開館記念展で展示されている国宝『曜変天目(稲葉天目)』。

Seikado Bunko Art Museum(静嘉堂文庫美術館)

住所:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
TEL:050-5541-8600
開館時間:10時~17時(金曜は18時まで) ※日時指定予約制
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
料金:一般¥1,500
www.seikado.or.jp

関連記事

※この記事はPen 2023年1月号より再編集した記事です。