道後温泉とアートとプリン

  • 文:Pen編集部
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あっという間に12月となりもう一年が終わるのか、という年の瀬。今年の夏は、7月に愛媛・松山の道後温泉へと出かけてきました。目的は、道後温泉の町を彩るアート巡り。

道後温泉では、『道後オンセナート』が風物詩となっていますが、2022年は4月28日から23年2月26日まで「いきるよろこび」をテーマとして開催されています。町中にアートが点在し、蜷川実花さんの作品で一面彩られた道後温泉別館 飛鳥乃湯泉 中庭「ハダカヒロバ」はひときわ艶やかです。

もはや話題となって久しい、本館を覆いつくす大竹伸朗の『熱景/NETSU-KEI』から、町散策を開始。近くの高台から望む姿は不思議な光景ながらも圧巻でした。

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道後に湧き続ける湯のイメージから色と形を通して尽きないエネルギーを表現したそう。

下から見上げても圧巻。

だいぶ前のことになりますが、道後温泉本館の「霊の湯」を楽しみ、あがった後は畳の部屋で休憩しながらお茶をいただいたよき思い出があります。無事に工事が終わったら、存分にお湯を楽しみたいものです。

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鮮やか!『飛鳥乃湯泉 インスタレーション』。

そしてこちらが別館、飛鳥乃湯泉 中庭です。蜷川実花さんの約230点の花の写真が一面に敷き詰められています。夜には提灯が灯され、幻想的な風景に……。

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道後温泉の周りには商店街があり、お店をのぞきながらの散策が楽しいのですが、もちろんそこにもアート作品が展示されています。

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TIDEの作品を壁画で発見。『Mural#1』。

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TIDEのCATはこちらにも。放生園の足湯に設置された『SPRING』。

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市原えつこ『神縁ポータル』は道後観光案内所、ひみつジャナイ基地に。アーティストが独自に編集した神縁スポット案内(結構ディープです!)がプリントされて出てきます。まるでおみくじを引いているようで楽しい。

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道後温泉、第4分湯場の力石咲『道後温泉系』。道後温泉本館やホテルで使用されたタオル800枚をリサイクルした素材で制作。

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力石咲『道後温泉系』。

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商店街を離れても、町にはいたるところに作品が点在しています。中心地から離れて少し坂を登って行くと、こぢんまりとしたきれいなお寺がありました。

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宝厳寺。静かで整っていてとてもいいお寺です。時宗の開祖、一遍上人の生誕地だそうです。

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本堂には、日比野克彦さんの作品もあります。

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ユニークな手水舎はなんと鉄製。地元出身の鉄のアーティスト、西永拓郎さんの作品です。

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町中を少し離れたところに、素晴らしいレトロ建築を発見。奥道後 壱湯の守です。

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絨毯のデザインもさることながら、一面ガラスで新緑が目に飛び込んできます。

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椅子のデザインも2種。

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全体を縦に眺める。全長は相当長いです。

奥道後 壱湯の守には足湯もあって、そちらも眼前は一面の緑。脇には石手川が流れ、水音も心地いい。お湯は「美人の湯」と言われる源泉かけ流し。次回はぜひここに泊まりたい。

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松山にはおいしいものもいろいろ。

鯛めしが有名ですが、私はこれまで鯛めしというのは炊き込みご飯しか知りませんでした……。松山ではお茶漬け的な鯛めしがあって、私は断然そちらが好み。

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鯛のお刺身と薬味を載せてお出汁をかけていただきます。

そして松山の締めは、見た目も麗しいプリン。

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rico sweets & supply coのプリンはレトロ感たっぷりの固め。生クリームとチェリーが鉄板でいい。

肌寒くなり温泉が恋しい季節。アートも併せて楽しめる道後温泉、おすすめです。

『道後オンセナート2022』

会期:開催中〜2023年2月26日(日)
場所:道後温泉地区
https://dogoonsenart.com