三角柱のパッケージがひときわ目を引くチョコレート菓子、トブラローネ。
名前は覚えていなくても、スーパーの輸入菓子コーナーで見たことがあるという人も多いだろう。現代の店頭に並んでいてもまったく違和感がないが、実は1世紀以上前のスイスで生まれたという歴史あるチョコレート菓子だ。
アメリカの企業がブランドを保有するようになった今でも、スイス・ベルンで製造されている。有名なこのお菓子のパッケージに隠れた秘密を、小さな男の子が発見したようだ。
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「クマって何のこと?」
発見したのは、ステファニーさんという女性の息子だった。
まだ10歳の息子が何気なく口にした疑問の衝撃を、ステファニーさんは投稿している。投稿は現在、残念ながら削除されているものの、米ニューヨーク・ポスト紙が掲載したキャプチャによると次のようなものだった。
「息子が今日、はじめてトブラローネを食べた。『クマにはどんな意味があるの?』
私:『クマって?』
ずっと年上の私だけど、トブラローネのロゴにクマがいるなんて今日まで知らなかった」
ステファニーさんの息子は、山のイラスト部分に隠されたクマをあっというまに見抜いたようだ。
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山肌に隠された遊び心
トブラローネのパッケージには、製造地・ベルンの街の背後にそびえるマッターホルンが描かれている。
雪をまとった荒々しい山肌を、白黒のみで巧みに表現した図案だ。ブランド発祥の地を刻んだしゃれたパッケージだが、デザイナーはさらなる遊び心をそっと仕掛けていた。
山肌の絵の中央部分、光の面と影の面の境目付近をよく観察すると、右を向いたクマの全身像が隠されているのがわかる。山岳地帯に近いベルンでは、街の紋章にクマが描かれている。形こそ違えど、おなじクマをロゴのなかに人知れず仕込んだ、粋な演出となっている。
クマがいるという息子の言葉に、はじめこそ何のことだかわからなかったステファニーさん。パッケージをしばし凝視して、息子の意図に気づいてハッとしたようだ。
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「半世紀以上気づかなかった!」
英デイリー・メール紙は、「ほとんどの人が見たことのない」クマの発見だとし、「多くの人々に衝撃を与えている」と報じている。
小さな遊び心に気づいた少年に対し、ネット上では賛辞が寄せられた。とくに長年トブラローネに親しんできた高齢の人ほど、鮮烈な驚きを覚えたようだ。
71歳になったというあるTwitterユーザーは、「トブラローネをもう50年ほどクリスマスに食べているけれど、パッケージを探してみて、やっとクマを見つけました! 息子さんは聡明ですね!」とリプライを送っている。
「すごい、私の目には60年以上も見えていなかった」と素直に感心するユーザーもいた。
山に複雑な模様が描かれていれば、それは山肌の凹凸だ——という固定観念のない少年だからこそ、大人たちが見逃していた秘密を発見することができたのかもしれない。
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【画像】「50年間気づかなかった!」チョコレートに隠れたメッセージを10歳の少年が発見
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「クマって何のこと?」
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山肌に隠された遊び心
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「半世紀以上気づかなかった!」
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