11月20日にスタートしたサッカーのワールドカップ。4年に一度の大イベントとしてサッカーファンのみならず世界中の人々の注目を集めているが、今回は試合の勝敗だけではなくさまざまなことでも話題となっている。
先立つ2021年2月、ガーディアン紙は、カタールがワールドカップのホスト国に決定してからの10年間に、インドやパキスタンなどからの移民労働者6500人以上の人命が失われたと報道。
ワールドカップ開催後は、同性愛を違法とする同国への配慮から、FIFAは欧州7カ国のチームのキャプテンが着用予定だったダイバーシティへの賛同を示すレインボーカラーのアームバンドを禁止。そのなかで選手たちは、それぞれのやり方で自分たちの意思表示を試みていた。イギリスでは選手以外でもこの問題に対して行動を起こし、大きな注目を集めた人がいた。日本でも放映されて話題の裁縫バトル番組「ソーイング・ビー」のプレゼンテーターなど、人気司会者としても知られるコメディアンのジョー・ライセットだ。
彼はワールドカップ開催4日前に、今回のワールドカップでアンバサダーを務めるデビッド・ベッカムにあててメッセージを発信、SNSでも公開した。
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ベッカムにあてたメッセージの内容は?
内容は、サッカー選手として初めてイギリスのゲイ雑誌『ATITUDE』の表紙を飾り、以降LGBTQのアイコンにもなっているベッカムに、カタールとの関係を断つよう要求。応じるのであればライセットの私財からの1万ポンド(168万円)をLGBTQのチャリティに寄付、返答がなければその額の現金をシュレッダーにかけるというものだった。
24 hours to go…#benderslikeBeckham pic.twitter.com/Wq9CZsyHxJ
— Joe Lycett (@joelycett) November 19, 2022
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だが期日中にベッカムからの回答はなく、1万ポンドは無残にも粉々にされることに。
この行為に対して賛同とともに「インフレが続き苦しむ人々が多いなか、現金をシュレッダーにかけるとは何事だ」という非難の声も上がった。
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その後ライセットはビデオメッセージを公開。
動画の中でライセットは、用意した札束は本物だったが粉砕されたのは偽札で、現金1万ポンドはすでにチャリティーへ寄付済みと伝えている。実は当初からベッカムからの返答は期待しておらず、現状をより広く知ってもらうための話題作りとしてこのアクションを起こしたというものだった。
動画はライセットがベッカムの雑誌『ATITUDE』の表紙もシュレッダーにかけたところで終わる。ちなみにこのシュレッダー行為に対して『ATITUDE』の編集部に許可を申し出たところ、「喜んで賛同します」との回答があったとか。
ライセットの行動にポップシンガーのウィル・ヤングらも支援のコメントを発表している。
大物ロックシンガーのロッド・スチュワートは、100万ドル(約1億4000万円)のギャラで開会式でのパフォーマンスの依頼を受けていたが、「ワールドカップに関わることは正しいとは思えない」として断ったとインタビューで明かしている。
ちなみにアンバサダーのベッカムのギャラは1億5000万ポンド(25億500万円)と報道されている。
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【画像】「関係を絶たないと現金を粉砕…」W杯で高まるカタール批判、親善大使のベッカムに“脅迫めいた”呼びかけも
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ベッカムにあてたメッセージの内容は?
24 hours to go…#benderslikeBeckham pic.twitter.com/Wq9CZsyHxJ
— Joe Lycett (@joelycett) November 19, 2022
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