俳優の神尾楓珠を含む男女4人が、ドライブ旅行へ出掛ける。水族館や遊園地で青春を謳歌する彼らをこっそり見守っているのは、お笑い芸人の「とにかく明るい安村」。最後はカメラ目線で「安心してください。見守ってますよ」と微笑みかける……。10月20日から公開された損害保険ジャパンのウェブCM「かけがえのない人生に、たしかな安心を。」篇だ。
「ファストCM」と銘打った本作。実は通常速度のほかに1.25倍速、1.5倍速、1.75倍速、2倍速の5種類があり（各30秒）、通常速度以外は冒頭に「※皆さまの時間を無駄にしないために、○○倍速でお送りします」というテロップが入る。そして倍速にして短尺になった分、最後の「安村タイム」が長くなるという仕掛けだ。安村はその時間に持ちネタを披露したり（1.5倍速）、歌い踊ったり（1.75倍速）、「早くスキップするんだ。もう何もないから！」と視聴者に懇願したりする（2倍速）。
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タイパ意識が高いZ世代がターゲット
企画を手掛けたのは、トライバルメディアハウスの佐内歩氏。アイドル好きのレコード会社社員だった自身の経験を生かし、STU48の広告などを手掛けてきたプランナーだ。監督は、TYO WHOAREYOUの小林哲也氏。2019年にデビューした新鋭で、つるの剛士が出演するバイク王のCM「ミニ店長登場」篇などを手掛けている。
損害保険ジャパンが彼ら若手制作者と狙ったのは、認知度調査で数字が低かった若年層への訴求だ。メインターゲットは「Z世代」。1996年〜2010年に生まれた12歳〜26歳の彼らは、「タイパ（タイムパフォーマンス）」に対する意識が高く、映像を倍速視聴することが多い。そこで今回は5種類のスピードのCMを用意し、Z世代に寄り添おうと試みた。さらに、どの速度が見やすいかを問うフォロー＆リツイートプレゼントキャンペーンも行い、SNSを盛り上げた。
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最も視聴されたのは何倍速？
SNS上の反響を見ると、やはり「倍速」に関するコメントが多い。「安心して快適に見られる速度が人それぞれあるので、いろんな速度があっていいなと思った」「普通が良いと思っていたのに、1.25倍速が最適でした」「1.5がちょうど良い。早すぎず遅すぎず」「せっかちな私は1.75倍速が快適」など、多くの意見が上がっていた。
ちなみに損保ジャパンの集計では1.5倍速が最も視聴されたそうで、YouTubeの再生回数も、1.5倍速が51万回と他速度の2倍以上多い（12月19日時点）。
どの速度が、自分にはフィットするのか。探りながら見比べるのも楽しいCMだ。
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損保ジャパン ファストCM『かけがえのない人生に、たしかな安心を。』篇（各30秒）
通常速度ver.
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1.25倍速ver.
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1.5倍速ver.
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1.75倍速ver.
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2倍速ver.
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