「満天の星空が広がる大自然の中で、インターネットアクセスが完備された家に住んでみたいと思いませんか」
これは、テント型の小さな家「Jupe」を設計した会社の言葉だ。Jupeは、スペースエックス(イーロン・マスクが設立した宇宙関連企業)とテスラの元エンジニアが設計した、画期的なテント型の家。平らに折りたたんで梱包できるので、トラックで運ぶことができる。また、太陽光発電やWi-Fiを備えているため、電気が通らない大自然の奥深くに設置しても、快適に過ごすことができるのだ。
2019年から建設をスタートし、現在70ユニットが主にホテルとしてアメリカで使用されている。23年には、さらに大きなグランピングサイトがメキシコとカリフォルニア州で始動する予定だ。
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A solar powered home with internet access under the stars. Would you live here? 🪐✨ pic.twitter.com/xaHhn2yICk
— Jupe (@JupeInc) June 20, 2022
「Jupe」は宇宙の星にインスパイアされて設計された
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基礎工事なしでセットアップ可能
テキサス州にある製造拠点からは、アメリカ国内や近郊の国ならどこにでもトラックで運ぶことができる。 Jupe自体に土台が付いているため、基礎工事や電気設備などを必要とせず、届いたその日から使用できるそうだ。「土地さえあれば、1時間後には人が住める」と公式サイトに記載されている。
Jupe 室内からの景色
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自然の中で高級ホテルにいるような快適さ
室内は、テントではなく寝室のように感じられるように設計されている。約10㎡の小さな家は、天井が約3.3mと高く、クイーンサイズのベッド、テーブルとイス、収納、エアコン、室内照明、デッキ、Wi-Fiルーターなどの基本的な設備が整っている。大きな特徴は、ソーラーパネル、バッテリー、USBポート、コンセントなどが搭載されてること。どのような大自然の中でも充電できるのだ。
外観と室内の様子
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夜間のJupeの内装と外観
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大自然と快適な室内の両方が楽しめる
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朝の光景
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宿泊価格と予約方法
現在稼働しているJupeの宿泊価格は、アメリカ・オレゴン州モララでの宿泊が1泊85ドル(約11,000円)、カリフォルニア州ダベンポートでの宿泊が1泊1,500ドル(約22万円)と、設備内容などによって金額に幅があり、決してお手頃とは言えない。しかし、Business Insiderによると、「ダベンポートの宿泊は、およそ50%の稼働率で最も人気の場所」とCEOのジェフ・ウィルソン氏が語っている。ウィルソン氏はIBMの元プロダクトマネージャーだった人物だ。
Jupeへの宿泊は、Airbnbと提携している他、サイトからも予約できる。また、もし自身の土地があればレンタルすることができ、未開の大きな土地を持っている場合は、レンタルサービスを利用してグランピングサイトを作ることもできる。2023年初めには、メキシコやカリフォルニア州のジョシュア・ツリー国立公園近辺に、より大きなグランピング施設を展開する予定だそうだ。
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JupeのCEOであるウィルソン氏とベンチャーキャピタリストのゲーリー・タン氏が、1泊1500ドルのダベンポートのJupeを利用している動画 @Garry Tan - YouTube
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利用者の声
実際に宿泊した利用者からは、「Jupeでの宿泊は、森の中の良いところをすべて残しながら、夜はベッドで安全に休めるという快適さがありました」「大自然に囲まれて、高級ベッドに寝ているような体験でした」「リラックスして、元気が回復しました」「静かな自然の中、禅とテクノロジーを融合させた空間でグランピングを楽しんだ」などと、肯定的な感想が上がっている。
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ポータブルトイレも提供
11月1日には、さらに新たな試みとしてポータブルトイレ「Portal」も発表された。通常の簡易トイレよりも3倍広く、明るく快適なトイレは、今までの暗くて狭い簡易トイレの印象を大きく変えるものだ。フルサイズの室内鏡、太陽光発電、LED照明、常時稼働の換気システムを備えている。
「ユーザーがどのようにこの空間を体験したいかという観点から考えました」とウィルソン氏はFAST COMPANY で語っている。2023年後半には、人の排泄物やゴミを肥料に変えるために、パートナー会社との技術を集結して、より地球に良い製品に変えていく予定だとホームページに記載している。キッチンなどの設備も構想中だそうだ。
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Introducing the Portal from @JupeInc the world's first work of art that happens to also be a toilet. Drop in: https://t.co/6I62CDMwVn pic.twitter.com/yGRoMPxOdh
— Jeff Wilson (@ProfDumpster) November 2, 2022
JupeのCEOジェフ・ウィルソン氏のTwitterに公開されたポータブルトイレ
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「タイムマシンや、森に降り立ったエイリアンをイメージした」とウィルソン氏
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将来的には、緊急用のシェルターも配備
公式サイトによると「現在、15億人の人々が適切な住宅に住めていない」と述べられている。これは、頑丈な屋根や柔らかいベッドを備えた家を持っていない人々のことで、そのうちの7000万人は、台風や火災が発生したり、政治的・気候的な危機によって家を失い、避難する方法がない人たちのことだ。「これは大きな問題であり、取り組む価値のあることです」
現在は、レンタルホテルとしての利用が主な使い道だが、将来的には、家を必要とする人に快適なシェルターを提供するというビジョンがある。「長期的には、Jupeを船に乗せて世界中の人を助けられるようになりたいと考えています。難民にシェルターを提供するなど、地球上のあらゆる場所で最も必要とされるものに合わせて、我々の船団が世界中を移動するのが大きな目標です」
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【画像・動画】「大自然でWiFi完備」「まるで高級ホテル…」テスラの元エンジニアが設計した、“究極のグランピングハウス”
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A solar powered home with internet access under the stars. Would you live here? 🪐✨ pic.twitter.com/xaHhn2yICk
— Jupe (@JupeInc) June 20, 2022
「Jupe」は宇宙の星にインスパイアされて設計された
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Jupe 室内からの景色
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自然の中で高級ホテルにいるような快適さ
Jupeの外観と室内の様子
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夜間のJupeの内装と外観
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大自然と快適な室内の両方が楽しめる @Jupeinc – Instagram
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朝の光景 @Jupeinc – Instagram
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JupeのCEOであるウィルソン氏とベンチャーキャピタリストのゲーリー・タン氏が、1泊1500ドルのダベンポートのJupeを利用している動画 @Garry Tan - YouTube
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利用者の声
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Introducing the Portal from @JupeInc the world's first work of art that happens to also be a toilet. Drop in: https://t.co/6I62CDMwVn pic.twitter.com/yGRoMPxOdh
— Jeff Wilson (@ProfDumpster) November 2, 2022
JupeのCEOジェフ・ウィルソン氏のTwitterに公開されたポータブルトイレ
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「タイムマシンや、森に降り立ったエイリアンをイメージした」とウィルソン氏 @Jupeinc – Instagram