「京都モダン建築祭」が11月13日まで開催され、普段は目にすることのできない京都の珍しいモダン建築が一斉に公開されている。建築祭は、文化庁が京都市に移転することを記念して企画された。
明治時代以降、震災や戦災が少なかった京都には、近現代に誕生した多くのモダン建築が残る。京都市役所本庁舎などの「中京エリア」、大丸ヴィラなどの「御所西エリア」、京都市京セラ美術館などの「岡崎エリア」に分かれ、計36の建物が参加して、実施された。
今回、革島医院(初公開、国の登録有形文化財)や大丸ヴィラも公開され、注目を集めている。
笠原一人実行委員長は「古都の伝統と洋風のスタイルが混ざった京都のモダン建築の魅力を知ってほしい」と話している。
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建築祭と並行して開催される他のイベントにも注目だ。
12月25日まで開催される「NAKED GARDEN ONE京都」は、二条所や旧三井家下鴨別邸、平安神宮などがプロジェクションマッピングに照らされ、リアルとメタバースが交差する「次世代型街歩きプロジェクト」となっている(詳細は公式サイトにて)。
「ウォーホル・ウォーキング」は、京都市京セラ美術館で9月から開催されている「アンディ・ウォーホル・キョウト」との連動企画。ポップアートの旗手、ウォーホルが1956年に京都を訪れた際の足跡をたどる体験型のイベントだ。三十三間堂から清水寺、祇園界隈を経て美術館に至るコースを歩く。来年2月12日まで開催される(詳細は公式サイトにて)。
「京都モダン建築祭」
会期:〜2022年11月13日(日)
参加建築:
[中京エリア]
京都市役所本庁舎、元成徳中学校、京都国際マンガミュージアム(元龍池小学校)、京都芸術センター(元明倫小学校)、三条通の近代建築、京都御幸町教会、京都ハリストス正教会 生神女福音聖堂、カトリック河原町教会、先斗町歌舞練場、革島医院、加納洋服店、旧寺江家住宅店舗及び主屋、八竹庵(旧川崎家住宅)、フォーチュンガーデン京都(島津製作所旧河原町本社)、Ace Hotel Kyoto(旧京都中央電話局)、東華菜館(旧レストラン八尾政)、膳處漢ぽっちり(旧富永商店)、大傳梅梅(旧北村傳兵衛九代目邸宅)
[御所西エリア]
京都府庁旧本館、京都市考古資料館(旧西陣織物館)、大丸ヴィラ、平安女学院大学(明治館、室町館)、聖アグネス教会、同志社大学の近代建築、太田喜二郎家住宅主屋兼アトリエ
[岡崎エリア]
京都市京セラ美術館(京都市美術館)、京都市武道センター(旧武徳殿)、ロームシアター京都(京都会館)、京都府立図書館、京都国立近代美術館、平安神宮(社務所大玄関)、ウェスティン都ホテル京都、時忘舎(旧竹中精麦所)
[その他エリア]
丸福樓(旧山内任天堂本社社屋)、京都大学 百周年時計台記念館・尊攘堂、ザ・プリンス 京都宝ヶ池
パスポート料金:一般¥1,500(WEB決済)、¥2,000(当日現金)
※中学生以下は保護者1人につき1人まで同伴無料
https://kenchikusai.jp/