がごめ昆布や酒かすなど、栄養たっぷりの自然素材を活用し、人と地球を潤すエシカルなものづくりで海外にもファンが多いコスメティック・ブランド、SHIRO。そのSHIROがいま、ブランド発祥の地である北海道砂川市で、誰もが参加可能なまちづくりに取り組んでいるのをご存じだろうか?
その名も「みんなのすながわプロジェクト」。自然豊かで、子育て環境としてもポテンシャルの高い砂川市だが、長年の少子高齢化から人口減少は進むばかり。そこで、SHIROは砂川に移転・新設する工場と付帯施設「みんなの工場」を、子どもも大人もみんなが利用できる憩いの場として計画。2021年6月に実行委員会を設立し、ワークショップや公開座談会を何度も重ね、建築プランに市民の声を反映してきた。現在建設中の新施設が竣工したあとも、ランドスケープやコミュニティの運営など、ハードとソフトの両面からまちづくりを展開していく。
砂川市民もそうでない人も、得意分野や実現したいアイデアを持ち寄って参加できる「みんなのすながわプロジェクト」では、ともにまちづくりを盛り上げていくプロボノおよびボランティア・スタッフを全国から募集している。プロボノとは、ラテン語で「公共善のために」を意味する「pro bono publico」から来た言葉で、自分の職能や専門知識を無償提供し、社会貢献に役立てることを指す。プロジェクトは現在、5つの部会が活動中。以下にその概要を紹介しよう。
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子どもサポーター部会
学校や家庭に行きづらさや居づらさ、問題意識を感じている小中高学生が自由に語って学べる放課後の居場所「みんなの秘密基地」の運営を中心に活動。地域や学校、行政とも連携しながら、居場所やイベントの企画運営や組織づくり、広報、資金調達など、子どもや教育への熱意と知見がある人を幅広く求めている。
WEB部会
主に公式サイトの企画と制作、運営を手掛ける。プロジェクトの想いや進行中のプランがリアルタイムで伝わり、より多くの共感を呼べるよう、サイトづくりにセンスと経験を発揮してくれるwebデザイナーやコーダー、イラストレーターなどを募集中だ。
映像部会
プロジェクトに関わる人々の姿や変化していく砂川の風景を、ドキュメンタリーとして映像で記録していく。未来へつながるまちづくりや人に興味のある映像クリエイター、カメラマンを探しており、今すぐにでも撮影を開始できる。
PR部会
ニュースリリースの制作やSNSの企画運営、各種媒体への対応など、PR全般を担当。インタビューや記事執筆が得意な人、広報やマーケティングの実績がある人は、民間主導のまちづくりという全国から注目を集めるプロジェクトのPRに、ぜひトライしてみてはいかがだろう。
やまびこ部会
各部会を横断してイベントの企画立案と実行に携わる、まさにやまびこのように響き合って人々をつなげる存在。変化を厭わないプロジェクトに柔軟に対処し、前へ進めていく行動力の持ち主ならOK。たくさんの仲間たちと出会い、まちづくりという未知の世界で学びや発見を楽しむことのできる部会だ。
「わたしがつくる、みんなの砂川」をテーマに、5つの部会がプロジェクトを牽引する。これからの時代の地域創生や、社会課題に向き合う最先端の現場に興味がある人、自分のスキルと経験、そしてセンスを「まちづくり」という大きな舞台で試したい人、また、北海道が好きでいずれ移住してみたい! という人も。新しい仲間と可能性を見つけに、まずはウェブサイトを訪れてみよう。