@MAST – homepage
まるでパズルのように組み合って浮かぶ、土地と家。デンマーク・コペンハーゲンを拠点とする海洋建築スタジオ「MAST」は、水上に建築物を建設するためのサステイナブルなシステム「ランド・オン・ウォーター」を開発した。
気候温暖化による海面上昇や、都市の浸水リスクが高まる昨今。世界中で様々な取り組みがなされ、水上建築への関心も高まっている。今回、MASTが開発した浮体式の建築システムは、従来の方法よりも柔軟に利用でき、水中生物や水中植物にも配慮。環境に優しい建築を目指した。
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このデザインは、建築業界の大物であるフーベルト・ロンバーグ氏と、ベンチャー建築スタジオのFRAGILEから支援を受けて開発された。@mast_denmark - Instagram
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従来の水上建築との違い
従来からある水上建築は、基礎に鋼鉄やコンクリートが使用するのが一般的で、輸送が難しい。一方、既存のプラスチック製の浮体式基礎は、小さな建造物にしか使えないという難点がある。
MASTが開発したシステムは、古代の技術であり、建設業界で使用されるガビオン構造からヒントを得た。ガビオン構造とは、メッシュのケージに瓦礫を詰め、低コストで頑丈な基礎を作るというものだ。MASTの「ランド・オン・ウォーター」は、リサイクル製強化プラスチックで作られたケージの中に、現地で調達した浮具を詰めることができるように設計されている。現地で調達できる浮具というのは、例えば、漁業で使われるブイ(浮標)や浮き輪、使用済みのペットボトルなどだ。
MASTが開発した水上に建築物を建設するシステムの動画@mast_denmark - Instagram
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柔軟で適応性の高い基礎構造
プラスチック製のケージ型にすることにより、水上建築の浮体式基礎を、世界中に簡単に輸送することが可能になる。また、建物の重量が増えたり、重量バランスが変化した場合には、中に詰める浮具を、現地で簡単に追加調整できるため、さまざまなサイズや重量の建築物に対応できるそうだ。
MASTの「ランド・オン・ウォーター」イメージ構想を見ると、この浮体式の基礎を利用して、水上公園やプールなどの公共スペースや住宅などが建設可能のようだ。
MASTの「ランド・オン・ウォーター」イメージ構想 @MAST - homepage
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MASTの「ランド・オン・ウォーター」イメージ構想 @MAST - homepage
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MASTの「ランド・オン・ウォーター」イメージ構想 @MAST - homepage
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MASTの「ランド・オン・ウォーター」イメージ構想 @MAST - homepage
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水中生物や水中植物にも配慮
鋼鉄やコンクリートを使用した基礎は、水中生物や水中植物の生育を防ぐために、有毒な防汚塗料で処理されている場合が多い。MASTの開発したシステムは、生物の育成を促進する設計がなされ、フロート内の窪みが、魚や甲殻類、貝や海藻などの生命体の生息地になることも期待されている。
「私たちは、開発した浮体式基礎が、港に生息する生命にとってプラスの触媒になることを願っています」と、Dezeenに語っている。
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海洋建築スタジオ「MAST」とは
MASTは、都市と海の関係を改善することをビジョンに、オーストラリアの建築家マーシャル・ブレッチャー氏と、デンマークの海事デザイナー兼建築家マグヌス・マールビェール氏によって2021年に設立された。ホームページによると、ヨーロッパとオーストラリアの湾岸局や自治体との協力経験もあり、水上や水辺に建物を建てる際の手助けをしてきたそうだ。また、Instagramには、夢のあるスタイリッシュな構想が並ぶ。現在、「ランド・オン・ウォーター」システムのプロトタイプを開発中で、2023年にコペンハーゲンで開催されるUIA世界建築家連合の会議で発表する準備を進めている。
コペンハーゲン・アイランドの構想。環境に優しい素材とリサイクル素材を使用。
@mast_denmark – Instagram
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コペンハーゲン・アイランドの構想。上には固有の植物、下には鳥、昆虫、海藻、魚などの生息地となるアンカーポイントを設置。
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持ち運び可能なプール @mast_denmark – Instagram
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自分だけの島の構想 @mast_denmark – Instagram
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【画像】リサイクルプラスチックを使った、環境にも優しい「水上に浮かぶ家」
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従来の水上建築との違い
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柔軟で適応性の高い基礎構造
MASTの「ランド・オン・ウォーター」イメージ構想 @MAST - homepage
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MASTの「ランド・オン・ウォーター」イメージ構想 @MAST - homepage
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MASTの「ランド・オン・ウォーター」イメージ構想 @MAST - homepage
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MASTの「ランド・オン・ウォーター」イメージ構想 @MAST - homepage
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コペンハーゲン・アイランドの構想。環境に優しい素材とリサイクル素材を使用。
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コペンハーゲン・アイランドの構想。上には固有の植物、下には鳥、昆虫、海藻、魚などの生息地となるアンカーポイントを設置。
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持ち運び可能なプール @mast_denmark – Instagram
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自分だけの島の構想 @mast_denmark – Instagram