もしも、自分の家が世界中にあったら。旅はいまよりもっと気軽になるかもしれない。その過程で見聞きし、触れるものが増えて自分はもっとクリエイティブになれるかもしれない。そして地球上に自分の好きな場所が増えたら、世界をもっと良くしたいと思うようになるのかも。
そんなビジョンを掲げ「あたらしい暮らし」をつくろうとしているのがNOT A HOTELだ。そのためにNOT A HOTELでは、自宅にも別荘にもホテルにもなる、そんな物件とサービスを提供する。
具体的には、自分の家を他人にもホテルのように貸し出しすることができ、かつ、ひとつNOT A HOTELの物件を所有したら、他のNOT A HOTEL物件を別荘のように相互利用することができるというものだ。
ホテルとして貸し出すための操作は専用アプリで簡単に行うことができ、部屋のホテルとしての運用はNOT A HOTELが行う。そして部屋の使用料はオーナーの収入となる。旅行や出張などで自宅をあける時間を有効に活用できるというわけだ。
2022年11月現在、NOT A HOTELは国内30拠点の開発を予定。その第一号物件である宮崎県青島の物件は2021年9月に販売を開始し、同時に販売を開始した栃木県那須の物件とともに、あっという間に予定数が売り切れた。
さらに現時点では福岡県福岡市の物件も販売を行っている。この「NOT A HOTEL FUKUOKA」は、小山薫堂率いる株式会社オレンジ・アンド・パートナーズと、福岡でホテル・飲食事業などを営むIMD Alliance株式会社の合弁会社であるGood Life & Travel Company株式会社が、フランチャイズパートナーとして進めているものだ。
さらに、北軽井沢にも物件を作るべく、具体的な計画が進んでいるという。東京の広尾にはオーナーラウンジを設け、浅草では桃仙閣を手掛ける林亮治シェフによる特別な料理を振る舞うなど、オーナーだけが利用できる特別な施設「NOT A HOTEL EXCLUSIVE」も2023年1月にオープンする。
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宮崎県の青島にて第1号の物件が竣工
そんなNOT A HOTELの宮崎県青島の「NOT A HOTEL AOSHIMA」が2022年10月についに完成。本格運用を前にして、この物件を訪ねる機会を得たので、詳しくその中を見ていこう。
宮崎の海岸に面した絶好のロケーションに位置する「NOT A HOTEL AOSHIMA」は宮崎空港からのアクセスもクルマでわずか15分という、南国リゾート。宮崎市青島財産区が保有する国定公園のなかにあり、ビーチ沿いにレストラン&バーやプール、バーベキューエリアを設けるAOSHIMA BEACH VILLAGEの、その奥に佇む物件だ。
この「NOT A HOTEL AOSHIMA」のデザインは、住宅やファッションブランドのブティックのみならず下北沢のreloadやログロード代官山などを手掛けるGENERAL DESIGNの大堀伸。
約750坪の敷地にあり、販売価格は部屋ごとに異なるが、1戸購入(年間360日使用可能)で3億960万円(GARDEN)から7億1760万円(MASTERPIECE)。最大で12名までで30日ずつ使用権を分け合うシェア購入も可能だ。後述するNFTによる1日のみの購入もある。
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【MASTERPIECE】プライベートプールが繋ぐ、極上のくつろぎ
このMASTERPIECEは、767平米のもっとも広い部屋で、1棟1室のみのヴィラタイプ。間取りはプール・サウナ付きの2LDK。
プライベートプールを望むリビングは天井までの高さ4m。広々とした空間には6人がけのテーブルと4人がけのソファーが備えられ、プールサイドの小下がりにはファイヤープレイスも。
キングサイズのベッドを2つ並べた寝室からも、採光抜群の大きなガラス戸越しにプールを眺めることができる。窓をあけ放てばそよ風が部屋を通り抜け、開放感あふれる時間を過ごせそうだ。
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【CHILL】青島の海を独占できる、安らぎの時間を
457平米、プール・サウナ付きの1LDKである部屋「CHILL」は、「NOT A HOTEL AOSHIMA」で唯一の建物2階に位置するワンフロア。
リビングとベッドルーム、そしてサウナとバスルームが一直線に配置されたシンプルな構成で、テラスも空間を最大限に広く使っておりゆとりがある。
リビングから全長15メートルのプールを眺めると、インフィニティープール越しに海と広々とした空が眼前に。プライベート感あるビーチの空気を堪能できる。
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【SURF / GARDEN】アクティブに海を楽しみ、落ち着きの滞在を堪能するなら
1Fにある「SURF」と「GARDEN」の2室は、部屋から共有部を経由せずにダイレクトにビーチにアクセスできる、活動的に青島の海を楽しみたい人におすすめの2部屋。
広さはSURFが約291平米、そしてGARDENが約229平米。アクティブにビーチを楽しんだあとで、ウォールナットのシックな色合いを基調にした落ち着きある室内でリラックスする、そんなメリハリのある過ごし方ができそうだ。
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心安らぐ、NOT A HOTEL流の静かなおもてなし
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1日だけの権利を「ガチャ感覚」で楽しめるNFTも面白い
駆け足で眺めていった「NOT A HOTEL AOSHIMA」。心地よい滞在ができるのは間違いないだろうが、1戸購入で数億円、シェア購入でも2千万円から5千万円と、おいそれと購入できる金額でないのは確か。
そこで紹介しておきたいのが、150万円から購入できるNFT。向こう47年間、毎年1日だけの宿泊権が付与されるトークンだ。泊まれる場所は3ヶ月前にKeyが届くまでわからないといったあたりの「ガチャ感覚」が面白い。もちろんNFTなのでスケジュールが合わなければ宿泊のためのキーを売買することも可能だ。
宿泊できる物件は、今後NOT A HOTELが物件を増やせば増やすほど増えていく。続々と登場するであろう、国内外の一流の建築家によるラグジュアリーな物件とともに、NOT A HOTELの今後に注目だ。