秋冬に重宝するニットウエア。どんなスタイルにも合わせやすいのは無地だが、着こなしにアクセントをつけるなら、ノルディック柄が面白い。ここでは、人気ファッションブランドがそれぞれの感性で手がけた柄ニットを見せたい。
1. SACAI
ブランド誕生当初からニットに定評のあるサカイ。新作はノルディックだけでなく、フェアアイルやカウチンなどさまざまな地方の伝統柄を組み合わせて再構築したオリジナル柄。挿し色としても効く、裾に配された鮮やかなイエローなど、デザイン性の高さも魅力。
2. SHINYAKOZUKA
こちらの柄には、英国の芸術家ヒース・ロビンソンの挿絵をモチーフに取り入れている。生後1年未満のアンゴラヤギから刈り取った、希少なキッドモヘアを柄部分に用いて、あえてぼかしているのも面白い。短い着丈とモコモコした質感が愛らしい。
3. MARKAWARE
無染色のアルパカの糸で編み立てたニットは、ナチュラルな風合いとなめらかな質感が活きる。古着で見かけるようなノルディック柄にインスパイアされたものだが、ほっこりした印象にならないのは、ブラックのカラーリングで締めているからだろう。
※この記事はPen 2022年11月号より再編集した記事です。