日本初上陸を果たしたブランドやこの秋冬にデビューする新ブランド、さらに既存のブランド内で立ち上がったニューコレクションなど、門出を迎えたニューカマーの中で、白眉のアイテムにフォーカスする。満を持して登場する“初物”から、ファッションにとどまらない時代の流れを読み解くことができるはずだ。

ラザール・ステュディオのアイウェア

フランス人デザイナー、アレキサンドル・カトンが手がけるフランス・リヨン発のアイウエアブランドが日本に初上陸。ヨーロッパ圏外で展開されること自体が初という注目ブランドだ。クラシックなデザインをベースにしながらも模倣や焼き直しではなく、ブリッジやフレームの形状など、随所にユニークさが漂うのが魅力。決して派手さはないが確かなオリジナリティの宿る仕上がりだ。繊細な遊び心を感じさせるディテールを目にしてほしい。

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リュニフォームのペットキャリーバッグ

天然素材のファブリックとレザーを用い、職人の手作業で仕上げたフランス発の人気バッグブランド、リュニフォームから待望のペットコレクションがデビュー。確かな実用性に加え、従来のペット用品と一線を画する高いデザイン性とプロダクトとしてのクオリティを両立。一見ありそうでなかったアイテムの数々が耳目を集めている。小型犬向けの移動用キャリーバッグの他、リードや首輪、エチケット袋のディスペンサー、クッションなども展開する。

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ゴールドウイン ゼロのシェルジャケット

スポーツアパレルブランドのゴールドウインが新たに立ち上げたプロジェクト、ゴールドウイン ゼロ。ファッションを通して循環型社会の実現を目指す、実験的なプラットフォームだ。なかでも画期的なのが、人工クモ糸の開発で知られるべンチャー企業「スパイバー社」が生み出した人工タンパク質素材ブリュード・プロテイン素材を使ったサステイナブルなシェルジャケット。技術革新によって衣服の限界を広げ、持続可能な未来をつくり上げる、時代を象徴するニュープロダクトだ。

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ヒューストのレザーシューズ

自らを“ポスト・スニーカー・カンパニー”と定義するイタリアのファクトリーブランド、ヒュースト。かねてから注目度は高く、日本でもいくつかのショップでスポット展開されていたが、本格的に市場参入するのはこの秋冬から。まさに鳴り物入りの登場だ。エッジの効いた素材をクラシックなデザインに適用するというスタイル。お馴染みのモチーフやディテールを取り入れているため、一見個性的に感じるものの普段の着こなしにもすんなりハマる。言わずもがな、履き心地も抜群だ。

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リア ボバーグのセットアップ

ロンドンを拠点に活動するデンマーク生まれのデザイナー、リア・ボバーグによって設立されたブランドが初上陸する。ロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業後、イギリスを代表するブランドであるケイスリー ヘイフォードのテーラリングデザイナーとして活躍した人物だ。袖にスリットが入っていたりパンツのタックが裾まで続いていたりするが、それらは単なるデザインではなく日常の“動き”を想定したディテール。日常からインスピレーションを得た美しくも新鮮な意匠が魅力だ。

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ラファブライトのテーブルランプ

2021年にフランスで誕生したブランドが早くも日本上陸。スリットが入った厚さ5㎜の薄板に、細いロープを幾重にも張りめぐらせた独創的なデザインが特徴。これは1950〜60年代に北欧でつくられていた、木枠にひもを巻きつけたランプシェードに着想を得たもの。ヴィンテージにオマージュを捧げるだけでなく、現代的に昇華させているのがポイントだ。一つひとつ職人による手作業で製作されている。点灯時・非点灯時でまったく異なる表情を見せるアート性の高いプロダクト。