別注ミリタリー色がクールな英国HI-TECシューズ、英国軍と深い関わりが!?

  • 写真・文:高橋一史
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フレッシュサービス(FreshService)×ハイテック(HI-TEC)。
ファッション&雑貨ブランド、フレッシュサービスの展示会にて、約半年前に個人オーダーした品が手元に届きました!
(フレッシュサービスの紹介記事は→着る/知る Vol.138

改めて見たらやはりすごく好み。
「厚底トレイルランシューズ×ダッドシューズ×ミリタリー×都会」。
徹底したごちゃ混ぜ感。
近ごろ大流行が終わったダッド系を、また履きたくなってきたから気分にぴったり。
トレイルラン市場をリードするホカオネオネに通じるデザイン。
好きな人はぜったい好きですよ!
(日本語おかしい?)

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透湿防水メンブレンが搭載された全天候型です。
悪天候続きの今年に大活躍しそう。

厚底ですからふわふわでクッション性がよく、近所を歩くと感動できると思います。
ただ長時間のウォーキングにも耐えうる、本格スポーツ用シューズの性能を期待してはいけません。
スポーツ用は何種類ものクッション材が使われてます。
靴底にブーストフォームを使ったアディダスのランニングシューズは、内部に横ブレを防ぐスタビライザーまで搭載する凝り具合ですから。
歩き疲れを防ぎ前へ踏み出す推進力を生み出す力を、通常品(この別注品でなく)で¥9,350(税込)のシューズに求めるのは酷なのです。
なおこの別注モデルは¥15,400(税込)

っても街歩きなら十分に快適!
ハイテックによるとこれは「ハイキングシューズ」で、高撥水性能(完全防水ではない)を活かしたアウトドア履きにもぴったりでしょう。

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アウトソールは全方向グリップ型。
こんなところからもアウトドア系なのがわかります。

ところでオリジナルモデルをオリーブ色にアレンジし、アイコンマーク刺繍を取り除いて軍モノふうにつくり変えたのはフレッシュサービスのアイディアなのですが、
実はハイテックはイギリス軍装備品の納入業者なのをご存知でしたか??

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これも私物の、イギリス軍トレーニング用シューズ。
ブランド名のMAGNUM(マグナム)とは、ハイテックの軍モノ専用別ブランド。
製造したのはハイテック社なのです。

2013年に開発され(採用年は不明)、現在も新兵が基本訓練で履いているそうです(輸入代理店ムーンスターの資料より)。
アウトソールがビブラム社製で、地面のグリップ力と足の安定性に最大の配慮がなされてます。

すごく歩きやすそうに見えますよね?
いやいや、ぜんぜん 笑。
ぜんぜんってことはありませんが、底(アウトソール)が固くクッション性弱し。
野外フィールドでのワークアウト用で、都会のウォーキング用ではないことが足で実感できる仕様です。

購入したのは昨年で、東京・奥渋(渋谷〜代々木公園)のイギリス古着の名店「ブラケット」にて。
直輸入のデッドストック品ですが、実は一般販売されていて輸入元のムーンスターがセレクトショップなどに卸してます。
(ネット購入も可能→MAGNUM U.S.T

スニーカー分野でなく、ワークやミリタリー分野に属し、プロ仕様好きのファッション関係者が“ダサい”着崩しで履く一足。
でも……リアルにダサいですから(カッコよさげに撮ったものの)、全身黒テック系服装のハードな若者でもないと洒落るのがめちゃ難しいです。
わたしのようなおっさんが普通に履くと、「ザ・おっさん」に。

さらに歩き心地がイマイチなうえ防水性能もなし。
いつも街をガシガシと歩き回るわたしは、せっかく購入したのにほとんど履かず。
ときおり靴棚から取り出して眺めては、「うん、やっぱダサい」と納得してそっと棚に戻してます。

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All photos&text©KAZUSHI

KAZUSHI instagram
www.instagram.com/kazushikazu/?hl=ja

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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