時速200km以上のスピードで走り抜けて、しかも空も飛べる。そんなスポーツカータイプの“空飛ぶクルマ”が、アメリカ航空局から飛行試験の許可を得た。すでに2000人以上が予約しているという、世界初の“3輪型空飛ぶスポーツカー”を紹介しよう。
---fadeinPager---
開発期間は14年、コンパクトなデザイン
この空飛ぶスポーツカー「Switchblade」は、アメリカ・オレゴンを拠点とするサムソン・スカイが開発を行っている。14年の開発期間を経て、先日ついにアメリカ航空局から飛行試験の許可がおり、いよいよ実際のフライトテスト段階に進む。
Switchbladeの最大の特徴は、3輪のスポーツカータイプであることだろう。ヘリコプターとスポーツカーを融合したような近未来的なデザインだ。大きさは、全長5.1メートル、幅は1.8メートル、高さ1.5メートルと、一般的な自動車より全長がやや長い程度。しかし、尾翼を延ばしてフライトスタイルになれば、そのまま空を飛べるようになる。
ドライブモードでの最高速度は時速125マイル(時速201km)。時速88マイル(時速142km)で離陸すると、フライト中は時速200マイル(時速322km)で進む。113Lの燃料タンクが満タンの状態なら、724kmも飛行できるという。
車内にはサウンドシステムやデジタルディスプレイなどが搭載されているほか、パラシュートなどの安全装備も完備されている。これなら、まるでマイカーに乗るように、道路を走り、そのまま空も飛べる。まさに未来型のエア・モビリティだ。
---fadeinPager---
車体の51%は自分で組み立てる
またSwitchbladeは、完成された状態で納車されず、車の51%の部分をDIYスタイルで購入者が組み立てるという点もユニークだ。通常はDIYに3~6週間ほどかかるが、組立を手伝う「ビルダーアシストプログラム」を利用してもいい。工夫次第で、コストを最小限にしながら、最新の空飛ぶスポーツカーを手に入れられるというわけだ。
気になる購入金額は、2万ドル(約285万円)相当の「ビルダーアシストプログラム」も込みで、17万ドル(約2400万円)。さらにアップグレードしたモデルもある。
このSwitchbladeが実際に一般販売され、利用できるようになるのは、まだ先のことになりそうだ。だが、アメリカ国内と世界52か国から2,100人がすでに予約しているという。Switchbladeのドライブ・フライトには、自動車運転免許とパイロットの免許の両方が必要になるが、予約している人のおよそ6割はパイロットの免許はまだ持っていないそうだ。
未来のこんな空飛ぶクルマを手に入れたいなら、パイロットの免許取得も検討しておいた方がいいかもしれない。
---fadeinPager---
---fadeinPager---
---fadeinPager---
---fadeinPager---
---fadeinPager---
---fadeinPager---
---fadeinPager---
---fadeinPager---
---fadeinPager---
【出典】
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-11160537/Worlds-flying-sports-car-reach-speeds-200-mph-begins-flight-testing.html
https://www.samsonsky.com/