「自分の夢にしたがって努力すれば、必ずいつか叶う。年齢は関係ない」
今年8月、単独での世界一周飛行に成功し、史上最年少のギネスを更新した少年がいる。名前は、マック・ラザフォードさん、17歳。それまでの最年少記録は、18歳だった。
「大人になるまで待たなくても、すごいことを成し遂げることができると証明したい」と出発前に語り、笑顔いっぱいでそれを実現させた。
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221時間かけて5万4124キロを飛行
イギリス系ベルギー人のマックさんは、世界記録達成の夢を追いかけて、3月23日にブルガリアの首都ソフィアから飛行をスタート。その後、地中海、アフリカ大陸を経て中東に進み、アジアへ。さらにアラスカ、カナダ、アメリカ、メキシコを経由。ぐるりと地球を一周して、再びヨーロッパ大陸へ向かった。
出発したブルガリアの首都ソフィアに舞い戻ってきたのは、8月24日。かかった日数は5ヵ月と1日、飛行時間はトータルで221時間の大冒険となった。出発当時16歳だったマックさんは、17歳になっていた。
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札幌にも立ち寄り
出発直前の2月に、ロシアのウクライナ侵攻があり、飛行ルートを南回りに急遽変更した。世界一周の途中で、札幌の新千歳空港にも立ち寄っている。その時の本人のインスタグラムには、日本語で「こんにちは」「ありがとうございます」というコメントが見える。また、日本での支援者団体などのリンクも掲載されている。
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途中、無人島で仮眠も
飛行中は、波乱の連続だったようだ。1番の酷暑はドバイでの48℃、1番寒かったのはグリーンランドでの-12℃だった。そのほかインドのモンスーンや季節風、さまざまな悪天候や予期せぬトラブルに見舞われた。
その中で最も苦労したのは、日本(北海道・釧路)からアメリカに向かう飛行ルートだという。この区間は全行程の中で最長のフライトで、約10時間、海上をノンストップで飛行した。そのさなか、突然の向かい風が起き、飛行速度が落ちてアッツ島(アラスカ州・アリューシャン列島のニア諸島最西部にあるアメリカ領の島)に緊急着陸した。
雨が降る中、なんとか寝床を探し、翌日まで仮眠をとった。島には板張りの建物や戦いの残骸、第二次世界大戦中に島で命を落とした多くの魂の慰霊塔しかなかったそうだ。アッツ島は、日本軍とアメリカ軍の戦闘地として知られている。
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相棒はチェコ製小型機「シャーク」
世界一周の旅のお供は、特注のチェコ製小型機「シャーク」、全長6、85m、最高時速333キロだ。Instagramの中で、この愛用機のことを「僕とシャークは」「彼は」などとたびたび擬人化して紹介している。
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マックの操縦士としてのキャリア
マックさんは、幼い頃から飛行機に縁があった。両親ともにパイロットで、父と一緒に何百時間も飛行した経験がある。15歳の時に超軽量小型飛行機の操縦ライセンスを取得。当時、世界最年少のパイロットとなった後、大西洋横断も経験していると本人のホームページの自己紹介欄に記載されている。
「どんな冒険や旅にもリスクは付きものだが、マックは操縦士としてだけではなく、水先案内人としての能力も高い。置かれた状況で最善を尽くすためには、どうすればいいか。それを判断できる深い知識を持っているのだと思います」と父親はマックさんを評価している。
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姉もギネス保持者
今年1月、姉のザラさん(当時19歳)は、超軽量小型飛行機での女性最年少単独世界一周に成功し、ギネス認定を受けている。
姉の成功に刺激を受け、マックさんは今回の挑戦を決めたそうだ。いい意味でのライバル心もあるが、姉に差をつけようとは思っておらず、常にインスピレーションを与えてくれる存在だとSkyNewsの記事に答えている。
11歳から飛行機で飛ぼうと決めていたマックさんは、家族全員に、夢を追い求めるように励まされ助けられてきたそうだ。現在、学生に戻った彼は、できるだけ授業の遅れを取り戻し、皆に追いつくことに夢中だそうだ。
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【動画・写真】「途中、無人島で仮眠も」 17歳が“単独世界一周飛行” ギネス達成 史上最年少
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マックの操縦士としてのキャリア
マックさんは、幼い頃から飛行機に縁があった。両親ともにパイロットで、父と一緒に何百時間も飛行した経験がある。15歳の時に超軽量小型飛行機の操縦ライセンスを取得。当時、世界最年少のパイロットとなった後、大西洋横断も経験していると本人のホームページの自己紹介欄に記載されている。
「どんな冒険や旅にもリスクは付きものだが、マックは操縦士としてだけではなく、水先案内人としての能力も高い。置かれた状況で最善を尽くすためには、どうすればいいか。それを判断できる深い知識を持っているのだと思います」と父親はマックさんを評価している。
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姉もギネス保持者
今年1月、姉のザラさん(当時19歳)は、超軽量小型飛行機での女性最年少単独世界一周に成功し、ギネス認定を受けている。
姉の成功に刺激を受け、マックさんは今回の挑戦を決めたそうだ。いい意味でのライバル心もあるが、姉に差をつけようとは思っておらず、常にインスピレーションを与えてくれる存在だとSkyNewsの記事に答えている。
11歳から飛行機で飛ぼうと決めていたマックさんは、家族全員に、夢を追い求めるように励まされ助けられてきたそうだ。現在、学生に戻った彼は、できるだけ授業の遅れを取り戻し、皆に追いつくことに夢中だそうだ。
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