「もはやMacBook Airはメインマシン」クリエイターの重い作業を静かにこなす、確かな実力を実感

  • 写真、文:Pen編集部
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約4年ぶりにデザインが刷新され話題となった、アップルのMacBook Air。M2チップを搭載することで大幅にパフォーマンスが向上し、これまでMacBook Proを使用していたクリエイターたちからも高く評価する声が聞こえてくる。

今回のアップデートの主役は、やはりアップルのオリジナルCPUであるM2チップだ。このチップは、さまざまなメリットをMacBook Airにもたらした。業界をリードする電力効率、ユニファイドメモリアーキテクチャ、カスタムテクノロジーを備えたこの新しいチップは、今年6月に発売された13インチMacBook Proにも搭載されたものだ。M2は、性能コアと効率コアがどちらも進化した次世代8コアCPUに加え、M1より2つ多い最大10コアを搭載したAppleの次世代GPUを備える。100GB/sのユニファイドメモリ帯域幅を実現し、最大24GBの高速ユニファイドメモリに対応しているため、より規模が大きく、より複雑なワークロードも軽々と処理することが可能だ。ビデオワークフローを劇的にスピードアップさせるように設計されており、ハードウェアアクセラレーションによるエンコードとデコード向けに次世代のメディアエンジンとパワフルなProResビデオエンジンも追加。これまでより多くの4Kおよび8Kのビデオストリーム再生が可能となる。

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筐体は、1.13cmという薄さを実現。

バッテリー、軽さ…ノマドな働き方を加速させるマシン

日常的に仕事で使用し1カ月以上が経つが、実際電池持ちが非常にいい。「最大15時間のワイヤレスインターネット」が可能とされており、これは14インチMacBook Proより4時間も長い。移動中やカフェでの作業など、ノマドなスタイルでの仕事が日常的になった今、このスタミナは心強い限りだ。万が一バッテリーが切れても、今回発売された軽量の「デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ」で急速充電できる。ポートがふたつついており、スマホなどと同時に充電できるのも嬉しい。また、今回採用されたMagSafe電源コネクタはマグネット式なので、ケーブルが引っかかってMacBook Airを床に落とすこともない。ポートはThunderboltがふたつ。高速接続が必要なアクセサリをつないだり給電でき、最大6Kのディスプレイを1台つなぐことも可能だ。

ノマドなスタイルで働く人にとっては、重量も大きなポイント。前モデルのM1 MacBook Airが1.29kgだったのに対し、今回のM2 MacBook Airが1.24 kg。着実に軽くなっており、その性能が1.4kgのMacBook Proに近付いていることを考えれば、申し分のない軽量化と評価できる。

M2による優れた電力効率によって、もちろん冷却のためのファンが必要ない。それにより筐体の小型軽量化だけでなく、どんなに負荷の高い作業をしても静かであるという、快適な作業環境を実現した。動画編集の作業の際もファンの音がせず静かなのは、非常に心地いい。

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新色のミッドナイトは、マットな質感にも惹かれる。

所有欲をくすぐる筐体デザインと新色ミッドナイト

もうひとつ明確な進歩と言えるのが、筐体のデザイン。手前になるにつれ薄くなる傾斜のついた筐体から、全面が同じ厚さのフラットな型に変わった。昨年発表されたMacBook Pro 14インチを踏襲するかのようなデザインだ。特に話題となったのが、色のラインアップにミッドナイトと名付けられたブラックが加えられたこと。これまでにない濃いブラックは、一見MacBookに見えないくらい新鮮に映る。マットな質感には、高級感が漂う。だが、やや指紋の跡がつきやすいのが気になる点だ。カラーはこの他に、スペースグレイ、シルバー、スターライトがある。

画面サイズは13.6型と、数字上ではM1モデルに比べわずかに大きくなった。このLiquid Retinaディスプレイは、左右に拡大し、上部はメニューバーのスペースを作るためカメラの周囲まで拡大。その結果、ベゼルがはるかに細くなってディスプレイがさらに広くなった。実際M1と並べてみると一回り大きく感じる。iPhoneでお馴染みの、画面上部の大きなノッチ(切り欠き)があるものの、明らかに大画面で作業領域が広がった感触を得られる。輝度は500ニトで、これまでより25パーセント明るくなっており、10億色に対応するため写真や動画も鮮やかだ。スピーカーはキーボードの左右でなく、キーボード奥のヒンジ部分に隠すように配されており、ここにも、ミニマムなデザインへのこだわりが窺える。

これまでMacBook Airは、Proに準ずる機種という印象が強かったかもしれない。だがM2を搭載したこのMacBook Airは、重い作業を多く抱えるクリエイターたちにとっても、間違いなくメインマシンとして十分に稼働するポテンシャルがある。

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【写真】新生MacBook Air、薄くて軽いのにこの実力

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