アメリカで「ADU」と呼ばれるコンパクトハウスが人気を博している。自宅の庭やガレージに設置できる機能性の高い新しい家の形だ。デザイン性が高く、しかも環境に配慮した、最新のADUの事例を紹介しよう。
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アメリカで話題の「ADU」とは
「ADU」とは「Accessory Dwelling Units」の略。「Accessory」とは「付属の」「付帯の」という意味があり、自宅の敷地に設置できる家のことを指している。
例えば、庭やガレージの一画にADUを置き、オフィスや趣味の部屋として使ったり、人に貸したり、高齢の親と暮らしたりできる。現場で簡単に組み立て・設置が可能なプレハブ工法で、建築費を抑えながら新しい居住スペースを確保できるシステムだ。
そのため、カリフォルニアなど住宅不足が問題となっている地域でADUの建設が認められ、アメリカで利用が広がっている。
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リサイクルプラスチックを使用
そんなADUの事例として紹介したいのが、ロサンゼルス発のADU開発専門のスタートアップ、Azureが手がけるコンパクトハウスだ。モダンなシルエットと、一面がガラス張りになった外観は近未来的。まるでギャラリーやアートスペースかと思うような印象的なデザインが施されている。
このADUが注目されているのは、デザイン性だけではない。リサイクルプラスチックを使った3Dプリントを活用している点だ。3Dプリトはもはや珍しい技術ではないが、3Dプリントを使う住宅メーカーの多くは、材料にコンクリートを使用している。だがAzureでは、材料の60%以上にリサイクルプラスチックを使用しているのだ。
建設業界は多くの資源を消費し、世界の炭素排出量の約20%を占めているという。おまけに膨大な廃棄物を生み出している実態もある。そこで同社では、次世代に責任ある家づくりを進めるため、より早く、より経済的に、環境への負荷の少ない持続可能な建築方法を開発しているそうだ。
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建設期間は7割も短縮
オーダーから設置のプロセスについて紹介しよう。まず、スタジオタイプから1ベッドルーム、2ベッドルームなど、複数あるベースのモデルから好きなものを選ぶ。色など細部の仕上げは好みに変更可能だ。デザインの詳細が決まれば、あとは24時間以内に機械が3Dプリントを行い、工場で組み立てられる。最後は、基礎工事を行った後、現地に運び込まれて設置されて完了だ。建設にかかる期間は、従来の建築方法より7割も早くなるとのこと。
リモートワークのホームオフィスや、好きなコレクションを飾るホビールームなど、さまざまな使い方が広がりそうだ。価格はスタジオタイプ(広さ16平方メートル、トイレ、バス、キッチン付き)は3万9900ドル(約550万円)から、最も大きな2ベッドルームタイプ(広さ84平方メートル、トイレ、バス、キッチン付き)は19万9900ドル(約2770万円)から。
新しい「自分の城」になるかもしれない、このADU。今後も注目してみてはどうだろうか。
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※画像は全て「Azure Printed Homes」提供
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