瀬戸内海の穏やかな気候と美しい自然を有する直島は、現代アートの聖地として毎年多くの観光客が訪れる。この島でグランピング型リゾート施設を運営する「SANA MANE」では、3年前にテントサウナを設置したところゲストからの反響が大きかったことから、新たなサウナ施設「SAZAE」を10月上旬にオープンする。設計は隈研吾建築都市設計事務所の隈太一、監修は日本にサウナ文化を広めるべく様々な活動を行うTTNE主宰の秋山大輔が担当しており、全国のサウナーから熱い視線が集まっている。
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「SAZAE」はその名が示すように、巻貝を想起させるようなころんとしたフォルムが特徴。敷地内に点在するテントと違和感なく同居しながらも、流れるような佇まいは現代アートのよう。中へ入ると曲線と曲面で構成された神秘的な空間が広がる。天に向かってゆったりと渦巻く壁面、天辺に空いた穴からは光が差し込み、季節や時間帯によって変化する自然を感じられる趣向だ。通常、サウナは熱を外に逃さないよう開口部の設置はタブーとされてきたが、今回オリジナルの吸排気システムを導入することで実現に至ったという。
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「『SAZAE』はサザエの外殻に着想を得、1,000枚以上の合板を積層してつくりました。3D CADソフトを用いて熱環境、風環境のシミュレーションを行ったことで、理想的な温熱と蒸気が実現しました。サウナは自分と向き合う時間をくれる場所。直島の自然をより深いレベルで体験するための装置となれば」。設計を担当した隈太一はこう語る。
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室内には細かなひだが曲線に沿って折り重なり、素肌で触れても不快感のない木材を使用しているため、ストレスなく汗を流すことができる。水風呂は大人が大の字に寝転がって浸かれる広さで、空を見上げると太陽や波、風の音を感じながら自然とゆるやかにつながることができる。「サウナに入って“ととのった状態”とは、心身ともにプラスマイナスゼロの自然体。つまり本来あるべき自分の状態です。『SAZAE』での“ととのい体験“により、人と自然、アートへとつながる体験をしていただければと思います」と語るのはTTNEの秋山大輔。自然と一体になれる究極のサウナをいち早く体験してみたい。
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【写真】隈研吾建築都市設計事務所が設計するサウナ
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SANA MANE GLAMP DOMES
住所:香川県香川郡直島町横防2182
電話:0878-13-3177
https://sanamane.jp/
※サウナは完全貸切で、宿泊者のみ利用できる。予約は9月末から受付開始。