某スニーカーショップの敏腕ディレクターに先日お会いしたとき、「一番人気のナイキのなかでも、若い人たちの売れ筋はあいかわらず『エア フォース 1』」との話を伺った。アメリカ・ニューヨークのプレミアムスニーカーショップ「キース」が2020年に日本で初店舗を設けたとき、強力プッシュしたのもエア フォース 1。1980年代に誕生した厚底のこのシューズは確かに、流行のダボダボファッションと相性がいい。ヒップホップダンスにも豊かなクッション性が役立つだろう。
このモデルをはじめ、スケボー五輪金メダリストの堀米雄斗が愛用する「エア ジョーダン 1」や、「ダンク」などのレトロな80年代バスケットボール用シューズが街なかを席巻している。大人も若者に負けじと往年の銘品に足を入れたくなるのだが、素直に追随して同じシューズを履くのでは洒落心が満たされない。80年代から続く90年代に花開いたスニーカーブームを知る者としては、一捻り加えたフットウエア選びをしたいのだ。
そんな大人のワガママを叶える一足がニッポンモードの雄、コム デ ギャルソンの展示会にあった。上記のスニーカーと同時代の80年代にデビューした「ターミネーター」をアレンジした、コム デ ギャルソン・オム プリュスとのコラボモデルである。ターミネーターの特徴は、なんといってもヒール部分のデカロゴ。左右の左だけをコム デ ギャルソンの「CDG」に変更した遊びがニクい。3色展開で、すべて白がベース。そこに赤・青・黒を採用したバイカラー配色だ。
ターミネーターのパーツ配置は、エア フォース 1×エア ジョーダン 1といえる当時らしいもの。ソールが薄くシンプルで、パッドつき足首部分はよりレトロなムードだ。およそ8年ほどナイキのラインアップから姿を消しているレアなモデルで、22年の今年に初代カラーのグレーモデルが復刻されるとの噂もある。色鮮やかなコム デ ギャルソン・オム プリュスのコラボモデルは発売予定が23年4月で、予価が¥39,600(税込)。購入できるのはしばらく先になるが、店に並ぶ日を心待ちにしよう。
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写真【大人こそ狙いたい、ナイキ・ターミネーター×コム デ ギャルソンを展示会で発見!】
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ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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